「商船三井フェリー」と「フェリーさんふらわあ」に株主優待制度が導入されます。1回の利用に対して5,000円を割り引くもので、格安旅行に使えそうです。
フェリー共通クーポン券
商船三井は、グループ会社の商船三井フェリーとフェリーさんふらわあが運航するフェリーで利用できる「フェリーサービス共通クーポン券」を株主優待として提供することを発表しました。
クーポン券(株主優待券)1枚に付き、フェリーの旅客運賃から5,000円を割り引きます。大人1名1乗船につき1枚の利用で、有効期間は1年間です。
優待券は毎年1回の発行で、9月末日に100株以上を保有している株主が対象。1,500株以上の保有は2枚、3,000株以上は3枚となります。
商船三井では、2020年にもこのクーポン券を株主優待として送付したことがありますが、それを制度化した形です。
25 ~50%割引
株主優待の対象となる商船三井フェリーは、大洗~苫小牧間の運航です。最安値のツーリストクラスの価格は時期により9,800円~19,200円となっています。
フェリーさんふらわあは、大阪~別府、神戸~大分、大阪~志布志間を運航しています。7月以降の大阪~別府と神戸~大分のツーリストクラスの価格は8,040円~15,160円、大阪~志布志は11,410円~20,410円です。
これらから5,000円引きとなると、おおむね25~50%程度の割引となります。インターネット購入による割引(5~10%引き)に比べると、だいぶお得です。
流通相場は?
株主優待券は金券ショップやネットオークションなどで流通するとみられます。過去に発行されたものは、1,000円~3,000円程度で販売されています。インターネット割引よりも安くするという視点に立てば、2,000~3,000円程度が相場になりそうです。
フェリーにはさまざまな割引制度が用意されていますので、そうした制度と比べながら、株主優待という選択肢も考慮に入れるとよさそうです。(鎌倉淳)