成田国際空港、京成電鉄、JR東日本千葉支社、成田空港高速鉄道の4者は、成田空港第2ターミナルに直結する空港第2ビル駅の改修計画を発表しました。駅構内の混雑緩和と利便性向上を目的としたもので、セキュリティ検査台を撤去して旅客動線を見直し、二重改札も解消します。2028年度上期の供用開始を目指します。
動線を見直し
空港第2ビル駅には、京成線とJR線が乗り入れています。近年は訪日外国人旅行者の増加などを背景に利用者が急増し、改札外コンコースやホーム、改札周辺で混雑が目立つようになっています。
そこで、改修では、駅構内の遊休スペースを活用しながら、旅客動線を抜本的に見直します。
まず、使われなくなったセキュリティ検査台やガラス扉を撤去し、開放的な待合スペースへ改修します。改札内への入場動線を、この待合スペース経由にしたうえで、京成本線とスカイアクセス線の改札口を分離します。
二重改札を解消
空港でセキュリティ検査が行われていた時代は、検査台を通る動線は駅出場動線(空港内への入場動線)でなければなりませんでした。しかし、現在は検査が行われていませんので、このスペースを待合スペースとして活用し、駅への入場動線とするわけです。
動線変更により、京成本線とスカイアクセス線との改札を完全分離します。現在、京成本線を利用する場合、利用者が2度改札を通る「二重改札」となっていますが、これを解消します。
二重改札は、クレジットカードのタッチ決済の導入の妨げになっていますので、解消により、導入条件が整いそうです。

店舗も配置
チケットカウンターや券売機も移設します。これにより、改札外コンコースの通路幅を拡大します。混雑が集中する改札前のスペースに余裕を持たせることで、移動しやすい環境を整備します。
待合スペース付近の賑わい空間には、店舗も配置し、快適に過ごせる駅空間を目指します。
さらに、案内サインも全面的に見直します。乗り場や行き先を分かりやすく表示することで、駅構内で立ち止まる利用者を減らし、スムーズな移動につなげる考えです。
空港機能強化を見据えた整備
成田空港では、今後の機能強化により航空需要や訪日外国人旅行者のさらなる増加が見込まれています。
今回の改修は、そうした需要拡大に対応するとともに、空港の玄関口としての機能を強化することが目的です。混雑緩和だけでなく、ホームやコンコースを含めた駅全体の利便性向上を図ります。
感慨深く
セキュリティ検査台が撤去されることについては、成田空港の歴史を実感している世代にとって、感慨深いことです。
1978年の開港以来実施されてきた検問が廃止されたのが、2015年。検査台はその名残ですが、ついにそれも姿を消すということです。
工事は今後順次進められ、2028年度上期の供用開始を予定しています。なお、成田空港では、空港ターミナルの全面的な移転・集約も検討されていて、その際には、成田空港の複数の鉄道駅も集約される見通しです。(鎌倉淳)






















