土佐電鉄が11月からダイヤ改正で日中に大減便。路面電車の単線区間は21分間隔に。廃止の可能性も現実味

高知県の土佐電気鉄道(土佐電鉄)の路面電車が2012年11月1日からダイヤ改正を実施します。 2006年4月1日ダイヤ改正以来6年7ヶ月ぶりの改正です。

土佐電鉄は近年乗客の減少に苦しんでおり、今回は大幅な減便ダイヤとなりました。ただし、減便は昼間時間帯を中心にしたもので、朝夕のラッシュ時はほぼ現状の本数を維持するそうです。要望の多かった金曜日の終電延長も実施されます。

主な昼間時間帯減便内容は以下の通りです。

(1)市内線(鏡川橋~文珠通間)
現行:4分~4分30秒間隔
改正:5分~5分30秒間隔 

(2)桟橋線
現行:6分間隔
改正:7分間隔

(3)後免線 (領石通~後免間)
10時30分~16時00分の間
現行:13分~16分間隔
改正:21分間隔

(4)伊野線(単線区間) (鏡川橋~朝倉間・平日)
9時20分~15時20分の間
現行:8分・13分間隔
改正:21分間隔

(5)伊野線(単線区間) (鏡川橋~朝倉間・土・日祝日)
8時55分~18時40分の間
現行:8分・13分間隔
改正:21分間隔

ご覧の通り、顕著なのが末端の単線区間の減便です。1時間あたり3本程度の本数になってしまうわけで、もはや「市内電車」とは言いづらい本数です。

伊野線の単線区間については、道幅も狭いことから、かねてから廃止観測も絶えません。今回の減便でさらに利用者が減れば、廃止は現実味を帯びてくると思われます。

しかし、末端の単線区間は古き時代の路面電車の姿をとどめている貴重な区間でもあります。ぜひ、みんなで利用して残して欲しいものです。

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