オーストリア航空の成田-ウィーン線が2018年5月に復活することになりました。2016年9月に撤退して以来、1年8ヶ月ぶりの運行再開です。
2016年9月に一時撤退
オーストリア航空の成田-ウィーン線は、1989年に初めて開設された伝統の国際航空路線です。しかし、2016年9月に不採算を理由に撤退しました。不採算の背景として、円安による日本人旅行者の減少や、日本の景気の低迷、価格競争の激化などがあったようです。
この路線を、オーストラリア航空は2018年5月に運航再開します。運航再開の理由として、ニュースリリースでは「市場の回復」を挙げました。
撤退理由を覆すほどの状況変化が、この1年余りの日本に起きたとは思えないですが、欧州からの訪問客が増えている、などのデータがあるのかもしれません。撤退前は1日1便運航でしたが、再開後は週5便の運航です。
プレミアムエコノミーを導入
機材は撤退前と同じボーイング777-200ER型機。ただし、今回はオーストリア航空が今週から導入するプレミアムエコノミーを導入します。総座席数は約300席とのことです。
運航スケジュール(時刻表)は以下の通りです。
オーストリア航空・成田-ウィーン線時刻表
OS52 成田14:00→ウィーン19:00 月火水木土
OS51 ウィーン17:55→成田12:05(+1)月火水金日
成田発便は、ウィーンに19時着なので、ウィーンからの当日乗り継ぎできる先は限られそう。ヨーロッパ各地へ向かうなら、もう少し早い時間帯のほうが使いやすいですが、機材繰りか発着枠の関係でしょうか。一方、ウィーンは夕方発なので、ヨーロッパ各地からの乗り継ぎは受けやすそうです。
ウィーンは東欧のゲートウェイですが、今回のスケジュールを見ると、往路の東欧方面はウィーン1泊が必要になりそう。そのため、東欧訪問よりは、オーストリアそのものを訪問する人向けの航空路線になりそうです。(鎌倉淳)