JR西日本とJR東日本は、2026年夏の臨時列車として、北陸新幹線の敦賀〜長野間のみ運行する「はくたか」を新設します。敦賀~金沢間で通過運転をして長野方面へ直通する、新たなタイプの速達列車です。特急「サンダーバード」と敦賀駅で接続し、大阪~長野間の所要時間を短縮します。
夏の臨時列車
新たなタイプの速達列車として設定されるのは、敦賀発長野行きの「はくたか668号」。2026年夏の臨時列車で、運転日は2026年7月18日、8月8・9日、9月19・20日です。敦賀を10時30分に発車し、福井と金沢以東の各駅に停車して、長野に12時41分に到着します。
敦賀では、大阪8時51分発の特急「サンダーバード95号」から乗り継げます。「サンダーバード95号」は敦賀に10時20分到着。接続時間は10分と短めです。

敦賀乗り換えの弱点を改善
北陸新幹線敦賀開業後、関西〜北信エリアの移動は、敦賀駅で乗り換える「北陸新幹線ルート」が主流になりました。しかし、「サンダーバード」が敦賀駅で接続するのは富山止まりの「つるぎ」が基本で、黒部宇奈月温泉以東に向かう列車との乗り継ぎ時間は長めです。
しかも、乗り継げる列車が「はくたか」の場合、敦賀~金沢間の各駅に停車するため、大阪〜長野間は4時間を超えてしまいます。一部時間帯に運転される「かがやき」に接続する場合は、3時間半程度で乗り継げることもありますが、本数は限られています。
夏に設定される「はくたか668号」は敦賀〜金沢間で福井以外を通過する、新たな速達タイプの列車です。敦賀駅での短時間接続と速達運転により、大阪〜長野間は3時間50分となります。金沢~長野間の各駅に停まりますので、関西からこれら各駅へのアクセスも改善されます。
大阪〜長野間は、東海道新幹線と中央線特急「しなの」を乗り継ぐルートとも競合します。「しなの」ルートの所要時間は約4時間ですので、北陸ルートで3時間50分ならば、利用価値が高くなります。

長野発関西行きも設定
復路となる長野方面発についても、東京発敦賀行きの臨時「はくたか665号」を設定します。運転日は7月20日、8月15・16日、9月22・23日。長野を14時17分に発車し、敦賀で「サンダーバード32号」に接続します。接続時間は17分です。
「はくたか665号」は、東京~敦賀間の列車なので、「668号」のような、長野~敦賀間の区間運転ではありません。ただし、「668号」同様、金沢~敦賀間で通過運転をする、北陸通過型の新たな速達タイプです。
この接続を利用した場合、長野〜大阪間の所要時間は3時間52分。往復とも4時間を切るダイヤとなります。

北陸新幹線「関西連絡」の強化へ
北陸新幹線敦賀延伸では、「サンダーバード」との乗り継ぎ利便性が課題のひとつでした。
「つるぎ」を関西方面の接続用の列車と位置づけていますが、富山止まりです。「はくたか」は敦賀での接続が悪いうえに、北陸エリアでは各駅停車です。
いずれも、関西~長野間のアクセスには難がありました。今回の臨時列車は、その改善を狙ったダイヤ設定といえます。
関西圏と長野県北部や新潟県西部との移動時間を短縮することで、夏休みや連休期間の観光需要喚起も期待されます。利用状況によっては、定期化を望む声も出てきそうです。(鎌倉淳)























