大洗・苫小牧フェリー夕方便が新造船に統一。「2等」にもカーテンとコンセント

「さんふらわあ さっぽろ」が10月24日運航開始

商船三井フェリーは、2017年10月24日、大洗・苫小牧航路に新造船「さんふらわあ さっぽろ」を投入します。5月に投入した「さんふらわあ ふらの」の同型船で、新造船2隻により運航スケジュールと運賃、船内施設が統一されます。

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大洗の出発時刻を統一

「さんふらわあ さっぽろ」は、ジャパンマリンユナイテッド磯子工場の製造。全長199.70m、全幅27.2m、総トン数約1万4000tの大型フェリーです。旅客定員は590名で、大型トラック約160台、乗用車約100台旅客の輸送能力を持ちます。

2017年5月13日に投入した新造船「さんふらわあ ふらの」と同型で、今後は2隻体制で同航路の夕方便を運航します。新造船は国内初のハイブリッド式二重反転プロペラを採用し高速化。これにより、苫小牧行き便の運航時間を1時間15分短縮しています。

現在は、新造船「ふらの」の苫小牧行きが大洗発19時45分で、現行船「さっぽろ」が同18時30分ですが、10月24日以降は、「ふらの」「さっぽろ」ともに大洗発19時45分に統一されます。

夕方便の船体が、どの便も新造船になるので、利用者としてはわかりやすくなりそうです。

新型さんふらわあ
画像:商船三井フェリープレスリリースより

「2等」にも仕切りカーテンとコンセント

新造船は「船旅の楽しさを提供」をメインコンセプトにし、個室比率を約50%に引き上げました。全91室もあります。

特等に相当する「スイート」と1等に相当する「プレミアム」は最上階に配置され、バルコニーを設置。2等個室に相当する「スーペリア」にもシャワーとトイレを完備します。2等寝台とでも表現できる「コンフォート」は、テレビ付きカプセル式となりました。

2等船室に相当する大広間船室は「ツーリスト」という名称となり、客席の間に仕切りカーテンが設けられました。全席にコンセントを完備していますので、モバイル充電の心配もなくなっています。

新造船が運航する夕方便のスケジュールは以下の通りです。

■大洗・苫小牧フェリー航路夕方便の時刻表
・大洗19:45→苫小牧13:30(翌日)
・苫小牧18:45→大洗14:00(翌日)

最低運賃はこれまで通り8,740円で変わりありません。高速バスとセットになったチケット「パシフィック・ストーリー」を使えば、東京駅~札幌駅が9,990円です。

手軽な価格で仕切りカーテンとコンセント付きで真横になって寝て行けるのですから、快適な時代になったものです。

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