新幹線で東京~新山口を安く行く方法について、2022年の最新情報を反映してまとめてみました。「のぞみ」の基本的な割引きっぷから、ややマニアな買い方までご紹介します。
東京・新山口価格比較
東海道新幹線で東京~新山口を旅行する場合、正規運賃・料金は、「のぞみ」指定席が21,640円(通常期)。「ひかり」と「さくら」を乗り継いだ場合の指定席は21,000円です。自由席はどの列車でも20,470円です。これがいわゆる「通常料金」です。
夏休みなどの繁忙期は、指定席料金が200円増し、6月の月~木などの閑散期は200円引きになります。
東京~新山口間の新幹線の割引きっぷを、以下に表にしてまとめておきます。詳細は下のほうで説明していきます。
きっぷ | 価格 |
---|---|
指定席通常価格(のぞみ) | 21,640円 |
指定席通常価格(ひかり+さくら) | 21,000円 |
自由席通常価格 | 20,470円 |
往復割引(のぞみ指定席、片道あたり) | 20,350円 |
往復割引(自由席、片道あたり) | 19,180円 |
スマートEX往復割引(のぞみ指定席) | 19,500円 |
スマートEX往復割引(自由席) | 19,170円 |
EX早特(平日) | 17,420円 |
EX早特(土休日) | 16,810円 |
EX早特21ワイド | 16,400円 |
パッケージツアー | 約30,000円~ |
ダイナミックパッケージ | 約30,000円~ |
自由席を使う
まず、基本的なルールとして、自由席に乗ると安くなります。上述したように、自由席の価格は「のぞみ」で20,470円です。これだけで「のぞみ」指定席より1,170円、約5%安くなりますので、簡単ですが効果的な格安旅行法です。
・「のぞみ」自由席 20,470円
新山口付近では「のぞみ」は比較的空いていて、自由席でも座れることが多いです。なお、自由席は「のぞみ」「ひかり」「さくら」とも同額です。
「ひかり」と「さくら」を乗り継ぐ
どうしても指定席がいい、という人は、「ひかり」と「さくら」を乗り継ぐと、「のぞみ」より安くなります。「ひかり」「さくら」の指定席料金は通常期21,000円です。
新幹線の改札口を出なければ、2つ以上の新幹線の列車を途中で乗り継いでも特急料金は新幹線の全乗車区間を通しで計算します。
・「ひかり」「さくら」指定席 21,000円
新大阪や新神戸、姫路などでの乗り継ぎとなります。ただ、接続はよくないことが多いので、正直なところ、おすすめはしません。乗り換えのない「のぞみ」自由席にしたほうがいいでしょう。
往復割引
東京~新山口を新幹線で往復利用するなら、「往復割引」が使いやすくお得です。往復割引は片道601km以上を往復利用する場合、乗車券が1割引になるという制度です。東京~新山口間は条件を満たします。
特急券は割引になりませんので、運賃・特急料金をあわせた総額では6%程度の割引になります。
片道乗車券は12,870円のところ、往復割引なら片道あたり11,580円となり、1,290円安くなります。「のぞみ」指定席特急券とあわせれば、片道あたり20,350円、自由席特急券とあわせれば同19,180円となります。
・往復割引(のぞみ指定席)20,350円
・往復割引(自由席)19,180円
往復割引は距離に応じて有効期間が決められていて、東京~新山口間は14日以内に往復する必要があります。
スマートEX
スマートEXは、東海道新幹線のインターネット予約です。会員制サービスですが、年会費は無料です。利用にはクレジットカードが必要です。また、交通系ICカード(Suica、TOICA、ICOCAなど)があれば、チケットレスサービスも利用できます。
スマートEXサービスを使うと、新幹線指定席が通常価格の200円引きで利用できます。自由席は通常価格と同額です。
スマートEXでは往復割引もあり、指定席が通常往復価格の210円(片道あたり)引きで利用できます。自由席は通常往復価格の10円引きです。
・スマートEX往復割引(のぞみ指定席)20,140円
・スマートEX往復割引(自由席)19,170円
EX早特
スマートEXだけでは紙のきっぷと価格はほとんど変わりませんが、スマートEXの会員になると、「EX早特」というインターネット専用の格安チケットを購入できます。東京~新山口間のEX早特には、以下のものがあります。いずれも「のぞみ」指定席が利用できます。
・EX早特21ワイド(21日前までの予約)16,400円
・EX早特(土休日、3日前までの予約)16,810円
・EX早特(平日、3日前までの予約)17,420円
EX早特21ワイドが約24%割引、EX早特が約20~22%割引です。
EX早特21ワイドが最も安いですが、21日前までの予約は厳しい制約です。EX早特は3日前までの予約なので使いやすく、価格的にも十分安いので、コスパに優れた格安チケットといえます。
エクスプレス予約
エクスプレス予約は、東海道新幹線の有料会員制インターネット予約です。無料会員制度はなく、年会費1,100円のクレジット会員にならなければ利用できません。そのため、ちょっと敷居が高いのですが、20,090円で普通車指定席が利用できます。販売座席数の制限などはなく、当日予約も可能です。
エクスプレス予約の往復割引は18,590円とさらに安く、通常価格の約14%割引に設定されています。
エクスプレス予約では、上記「EX早特」の割引きっぷも利用できます。
新幹線+宿泊セットプラン
往復の新幹線と宿泊がセットになった旅行商品(パッケージツアー)です。日本旅行が販売しています。2名1室利用で一人30,000円程度~。1名利用の場合は、2,000円ほど高くなります。
・新幹線指定席往復+ホテル1泊で30,000円程度~
週末や繁忙期は高くなりますが、往復3万円程度で宿泊も付いてくるのですから、価格的にはお得です。ただし、時間帯のいい列車は値段が高くなります。
ネット上で予約し、きっぷは新幹線駅構内にある指定席券売機で受け取れます。出発前日(一部当日)まで予約できます。
ダイナミックパッケージ
ダイナミックパッケージは、お好みの新幹線と宿泊ホテルを組み合わせて、インターネット上で予約、決済するパッケージです。
東海道・山陽新幹線のダイナミックパッケージは、「JTBダイナミックパッケージMySTYLE」で利用できます。同サイト上で予約・決済し、きっぷは新幹線駅構内にある指定席券売機で受け取れます。
上記「新幹線+宿泊セットプラン」とほとんど違いはありませんが、ダイナミックパッケージのほうが列車とホテルの組み合わせの自由度が高いです。JTBのダイナミックパッケージは、乗り遅れても後続列車の自由席に乗車可能と利用しやすいのも特徴です。
・新幹線指定席往復+ホテル1泊で30,000円程度~
出発前日まで予約できます。
まとめてみると
東京~新山口間の新幹線の割引きっぷは、スマートEXで購入できる「EX早特」がファーストチョイスになるでしょう。3日前まで予約可で約2割引という設定は、使いやすさと安さのバランスが取れています。予定が早く立つなら、「EX早特21ワイド」を使うとお得度はさらに高まります。
駅窓口や券売機で購入するなら、往復割引がいいでしょう。運賃が1割引、特急料金は無割引で、トータルでは約6%割引になります。自由席を使えば、さらに安くなります。
宿泊を伴う旅行なら「JTBダイナミックパッケージMySTYLE」や日本旅行の「JR・新幹線+宿泊セットプラン」は魅力的です。価格も手ごろで、前日まで予約できるのは便利です。(鎌倉淳)
【公式】JTBダイナミックパッケージMySTYLE
【公式】日本旅行「JR・新幹線+宿泊セットプラン」