LCCジップエア・成田~ホノルル線は2020年冬ダイヤで就航目指す。米運輸省から許可

渡航制限の状況を見ながら

格安航空会社LCCのジップエア・トーキョーが計画する成田~ホノルル線に対し、米運輸省が営業を許可しました。2020年冬ダイヤでの就航を目指します。

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中長距離LCC

ジップエア(ZIPAIR)は、JALが100%出資する中長距離をターゲットにした格安航空会社LCCです。成田~バンコク(スワンナプーム)線で2020年5月14日に初就航する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で延期。6月3日に乗客を乗せない貨物専用便として運航を始めています。

2路線目は成田~ソウル(仁川)線が予定されていて、7月1日に就航するはずでしたが、これも新型コロナのおかげで延期となっています。

3路線目が成田~ホノルル(ダニエル・K・イノウエ)線で、2020年10月から始まる冬ダイヤでの就航を目指しています。4月にアメリカ運輸省に営業を申請し、7月10日に許可を取得しました。機材は787-8型機で、週7往復の運航を予定しています。

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画像:ZIPAIRプレスリリース

北米就航を目指す

ハワイ路線に就航するには、営業許可とは別に、米連邦航空局(FAA)による運航許可と、太平洋上など近くに空港のないルートをエンジン2基の双発機が長距離飛行するための「ETOPS」と呼ばれる認証も必要で、今後はこれらの取得を目指します。

これらの取得が終われば、ジップエアが成田~ホノルル線を運航できるようになります。ただ、現在は新型コロナウイルス感染症の影響で、ハワイへの渡航には制限がありますので、今後、制限の解除や旅行者の動向をみながら、実際の就航時期を決めるとみられます。

成田~ホノルル線が就航すれば、日本のLCCとしては初めての米国路線となります。ジップエアでは、将来的に北米大陸本土の就航を目指しており、ホノルル線はその一里塚となることでしょう。旅行者の立場では、リゾートで人気の高いハワイに格安で旅行できる選択肢が増えるわけで、非常に楽しみです。

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