札幌丘珠空港ビルは、丘珠空港の新ターミナルビル整備に向けた「基本計画(素案)」を公表しました。滑走路延長にあわせて新ターミナルを建設し、年間100万人規模の利用に対応できる空港へと機能強化を図ります。
滑走路延長で旅客倍増へ
丘珠空港では、現在1,500mの滑走路を1,800mへ延長する計画が進められており、2030年の供用開始を目指しています。滑走路延長によりリージョナルジェット機の通年運航が可能となり、路線拡大や輸送力向上が期待されています。
これに伴い、年間旅客数は現在の約50万人から、2030年以降には約100万人へ倍増する見込みです。現ターミナルでは対応が難しいことから、新ターミナルビルを建設し、抜本的な機能強化を進めます。

新ターミナルは3階建て
新ターミナルビルは、現ターミナルに隣接するエプロンサイドに建設します。東京航空局と伊藤組の敷地を活用します。新ターミナルの延床面積は6,500~7,000平米程度で、地上3階建てを想定しています。
現ターミナル(約3,620平米)と合わせた延床面積は1万平米以上となり、約3倍増となります。両施設は将来的に、渡り廊下で接続する構想です。
建設期間中も現在のターミナルを使用しながら工事を進める計画です。

旅客機能を新ビルへ集約
役割分担も大きく変わります。
新ターミナルには、出発・到着ロビーのほか、飲食店や物販施設など旅客サービス機能を集約します。一方、現在のターミナルはオフィス、航空貨物施設、ビジネスジェット関連施設などへ転用する方針です。
また、旅客取扱施設利用料(PSFC)の導入も検討しています。

DX・AI活用でスマート空港に
新ターミナルの基本コンセプトとして、「コンパクト&スムーズ」「空港業務のDX・AI化」などを掲げました。
自動チェックイン機や自動手荷物預け機を導入するほか、スマートレーンの整備により、手続きを効率化します。地方空港のモデルとなるスマート空港を目指す考えです。
地域交流と防災拠点の機能も
空港を地域交流の拠点とすることも重視します。
地産地消型の商業施設やイベントスペース、キッズスペースなどを設け、地域住民も利用できる空間を整備します。
災害時に避難者が滞留できるスペースや、備蓄、非常用電源を備え、自衛隊丘珠駐屯地と連携した防災拠点としても機能させる計画です。
環境面では自然エネルギーの活用などを進め、利便性ではユニバーサルデザインを徹底した施設とします。環境性能と利便性を両立した次世代空港を目指します。
2030年度開業を想定
今後のスケジュールとしては、2026~2027年度に基本計画を策定し、2027~2028年度に設計、2029~2030年度に建設する予定です。
新ターミナル供用開始は、滑走路延長と同じ2030年度を想定しています。
「空の旅と地域のにぎわいが交差する空間」をコンセプトに、札幌・北海道の航空ネットワークの新たな拠点となることを目指します。





















