JAL「いつでも特典航空券」の利用価値は? 空席あれば予約可

2~4倍かかるけれど

JALが、国内線の特典航空券について、空席がある限り予約できるサービスを開始します。「いつでも特典航空券」と名付けられた新サービス、利用価値は高そうです。

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2倍~4倍の必要マイル

「いつでも特典航空券」は、国内線をマイレージで利用する際に、通常の特定航空券枠で空席がない場合でも予約できるサービス。通常よりも2倍から4倍のマイルが必要になりますが、希望便に空席がある限り予約できます。

年末年始やゴールデンウィークといった繁忙期でも利用可能。それ以外のルールは普通の特典航空券と同じです。2011年11月1日午前9時30分から受け付け、翌2日の搭乗分から利用できます。

JALいつでも特典航空券
画像:JALプレスリリース

必要マイル数は搭乗区間により変わります。普通席を片道利用した場合、距離が短いA区間は13,000マイル、B区間は24,000マイル、最も長いC区間は40,000マイルで利用できます。通常はA区間が6,000マイル、B区間が7,500マイル、C区間が10,000マイルで、通常と比べA区間は7,000マイル(2.2倍)、B区間は16,500マイル(3.2倍)、C区間は30,000マイル(4倍)が余分に必要です。

東京(羽田・成田)を起点とした場合、A区間は大阪、秋田、小松など。B区間は札幌、岡山、福岡、那覇など。C区間は久米島、宮古、石垣の3空港です。

いつでも特典航空券
画像:JAL

利用価値は?

国内線でマイレージの特典航空券を利用する場合、原則として特典航空券枠で空席がある場合のみ予約可能です。これに対し、「いつでも特典航空券」は、特典航空券枠に縛られず、空席があれば予約できます。

その代わり、予約には多額のマイルが必要です。需要の高いB区間の場合で、通常の特典航空券に比べて3.2倍のマイレージが必要なので高すぎる、と感じる方もいるかもしれません。

とはいえ、特典航空券が予約できる状況では割引運賃の空席も多いので、特典航空券の価値も割引運賃程度です。一方、割引運賃が完売の際に特典航空券でも予約できるのであれば、「いつでも特典航空券」の価値は正規運賃程度になります。それが「2~4倍」かというとケースバイケースですが、利用価値が高いことは間違いないでしょう。

予約が取れずにマイルを持てあましている人にとっては、活用できる機会が増えるいい仕組みではないでしょうか。(鎌倉淳)

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