阿佐海岸鉄道DMVが年内にも営業運転へ。技術面の課題をクリア

新たな観光資源に

阿佐海岸鉄道のデュアル・モード・ビーグル(DMV)の営業運転が年内にも開始される見通しとなりました。国土交通省の技術評価検討会が安全性について問題ないとの結論を出したことを受けたものです。

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国交省が技術評価

DMVとは線路と道路の両方を走れる車両で、マイクロバスに鉄道用の車輪とゴムのタイヤを備えたものです。徳島県の阿佐海岸鉄道が導入に向けて準備を進めています。

これまで営業運転の実績がないことから、国土交通省では「DMVに関する技術評価検討会」で安全面の課題を検討しており、2021年11月4日に最新の結果を公表しました。

懸案となっていたDMV車両の車輪アームの耐久性について、「走行試験の結果、疲労限度に関する許容応力の範囲内であることを確認した」とし、安全性について「問題ない」との認識を示しました。

これにより、DMVの営業運転に向けた技術的なハードルはほぼクリアされ、年内にも営業運転が実現する見通しとなりました。

DMV
画像:阿佐海岸鉄道

新たな観光ルートに

DMVの運行ルートは、阿波海南文化村~道の駅宍喰温泉間です。阿波海南文化村から阿波海南駅までをバスモードで、阿波海南駅から海部駅、宍喰駅、甲浦駅までが鉄道モード。甲浦駅から海の駅東洋町、道の駅宍喰温泉までをバスモードで運行します。

阿佐海岸鉄道ルート
画像:阿佐海岸鉄道ホームページより

土日祝日は上記の運行に加え、海の駅東洋町から室戸方面へ1日1往復運行し、むろと廃校水族館、室戸世界ジオパークセンター、室戸岬、海の駅とろむ(室戸ドルフィンセンター)に至ります。

DMVの時刻表は未発表ですが、阿波海南駅ではJR牟岐線と乗り継ぎができ、海の駅東洋町では高知東部交通と徳島バス南部と接続します。徳島市方面から室戸岬を経て高知市方面へ向かう新たな観光ルートとなります。

営業運転が実現すれば世界初となります。地域の足としての役割はもとより、徳島県の新たな観光資源としての期待を担いそうです。(鎌倉淳)

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