東京BRTが2023年4月に第2次プレ運行に移行し、運行ルートを拡充します。新橋~国際展示場を結ぶ路線が登場します。
4月1日に3ルート運行へ
「東京BRT」は、都心と臨海部を結ぶBRT(バス高速輸送システム)です。停留所などを東京都が整備し、京成バスと同社子会社の東京BRTが共同で運行しています。
2020年10月に、虎ノ門ヒルズ~新橋~晴海BRTターミナル間で第1次のプレ運行(暫定運行)を開始しました。つづく第2次のプレ運行として、2023年4月1日より3ルートでの運行を開始します。
新ルートの概要
東京都などの発表によりますと、第2次プレ運行の路線は、以下の3ルートです。
(1) 幹線ルート
新橋~国際展示場・東京テレポート
(2) 晴海・豊洲ルート
虎ノ門ヒルズ・新橋~豊洲・ミチノテラス豊洲(豊洲市場前)
(3) 勝どきルート
新橋~勝どきBRT
「幹線ルート」の東京テレポートへの運行は土休日のみです。平日は国際展示場止まりです。
新橋~豊洲間は15分
第2次プレ運行では、これまで晴海BRTターミナルが終着だった路線を、豊洲を経て豊洲市場前に至る「晴海・豊洲ルート」とします。あわせて、晴海BRTターミナルは、晴海通り路上に移転します。
新橋~勝どき間は環状2号線本線トンネル経由となります。これにより、第1次プレ運行より、上りで3、4分、下りで2分程度の所要時間を短縮します。
晴海・豊洲ルートは、日中時間帯に毎時3本程度です。うち2本が晴海BRT折り返しです。
所要時間は、日中時間帯で新橋→晴海BRTが12分、新橋→豊洲間が15分です。
新橋~国際展示場が17分
第2時プレ運行の目玉は、やはり幹線ルートです。新橋から豊洲市場前を経て国際展示場に至る路線で、沿線住民のみならず、観光客にも好評を博しそうです。
幹線ルートは、日中時間帯に毎時2本程度です。
所要時間は、平日の日中時間帯で新橋→豊洲市場前が約10分、新橋→国際展示場間が約17分です。週末のみ運行の新橋→東京テレポート間は約26分です。
運賃は220円、乗継割引も
虎ノ門ヒルズに乗り入れるのは「晴海・豊洲ルート」だけです。「幹線ルート」との間にはIC乗車に限り乗継割引が適用され、2台目は無料になります。
「勝ちどきルート」は、新橋~勝ちどき間の区間運行です。ただ、運行本数はわずかで、時刻表を見た限り、平日に1日1往復が設定されているだけです。
運賃は全区間220円(小児110円)です。IC1日乗車券は500円(小児250円)で、車内で購入できます。
2024年春、本格運行へ
第2次プレ運行の開始は、当初、2022年5月の予定でした。しかし、停留所工事の入札の不調があり、計画が1年近く遅れました。
第2次プレ運行は1年ほど続き、2024年春に本格運行に移行する予定です。
同年3月下旬に、東京五輪・パラリンピック選手村跡地のマンション「晴海フラッグ」の入居が始まるのを受けて、「選手村ルート」を追加します。(鎌倉淳)