「バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅」第15弾 佐野~鹿嶋を分析する。先んずれば制す

何にも感動がないよ

「ローカル路線バスVSローカル鉄道 乗り継ぎ対決旅」の第15弾が放送されました。太川陽介率いるバスチームと、村井美樹率いる鉄道チームが、栃木県佐野市から茨城県鹿嶋市で競う企画です。勝敗を分析してみました。

以下はネタバレ100%です。また、記事公開後に加筆・修正することがあります。あらかじめご了承ください。(文中敬称略)

広告

中井りか、織田信成が登場

「ローカル路線バスVSローカル鉄道 乗り継ぎ対決旅」は、ローカル路線バスを乗り継ぐチームと、ローカル鉄道を乗り継ぐチームが対決するテレビ番組です。

2023年3月15日に放送された第15弾では、「ルイルイ」こと太川陽介率いるバスチームと、「鬼軍曹」こと村井美樹率いる鉄道チームが、栃木県佐野市の佐野厄除大師から、茨城県鹿嶋市の鹿島神宮で乗り継ぎ対決しました。

途中のチェックポイントは、いちごの里、筑波山神社大鳥居、かいつかの3箇所です。

バスチームのメンバーは、太川陽介、中井りか、みなみかわ。鉄道チームのメンバーは村井美樹、織田信成、モグライダーともしげです。

バスチームが使っていいのはローカル路線バスのみ。鉄道チームが使っていいのはローカル鉄道のみです。ただし、両者とも1万円までタクシーが利用できます。また、チェックポイントに先着するとボーナス1,000円がもらえるという新ルールも設定されました。

バスVS鉄道対決旅第15弾
Ⓒテレビ東京

ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 バスvs鉄道 第15弾 
【出演】太川陽介、中井りか、みなみかわ、村井美樹、織田信成、ともしげ(モグライダー)
【放送日】2023年3月15日(水) 17時55分~21時00分(テレビ東京系列)

広告

バスチームの実際ルート

まずは、ルイルイが率いるバスチームが実際に旅したルートをおさらいしてみましょう。時刻表上の定刻をわかる範囲で確認しました。番組ではっきり示されなかった時刻は筆者による推定で、距離はGoogleマップにより測定しています。☆はチェックポイントです。

▽1日目
佐野厄除大師11:04→11:14イオンモール佐野新都市→徒歩2.4km→11:48道の駅みかも12:53→13:51とりせん大平店→徒歩3.3km→14:30いちごの里(☆)15:22→徒歩2.1km→下国府塚交差点15:42→タクシー4.6km、3,100円→15:58小山駅西口/東口16:15→16:26スズヤス前→徒歩1.8km→16:53結城中→徒歩2km→17:25結城駅17:33→タクシー10.8km、4,160円→18:00 下館駅南口/北口18:05→18:40筑波山口→徒歩2.7km→19:35筑波山神社大鳥居(☆1,000円)→徒歩0.1km→つくばグランドホテル泊

▽2日目
つくばグランドホテル06:30→徒歩1.8km、標高差400m→ハート岩(3,000円)→徒歩2km、標高差400m→筑波山神社入口09:10→09:16沼田→徒歩0.2km→筑波山口09:30→10:20土浦駅10:40→11:24大和田→徒歩0.1km→かいつか(☆)12:30→徒歩1.3km→ローソンかすみがうら西成井店→タクシー19.4km、6,680円→セブンイレブン行方麻生店→徒歩1.7km→13:44筑波銀行麻生支店前13:46→14:30延方駅→徒歩2.9km→15:10鹿島神宮西の一之鳥居

麻生からのバスを延方駅で降り、北浦に架かる橋を徒歩で渡って、ゴールの鹿島神宮西の一之鳥居まで歩きました。ゴール到着時刻は15時10分ごろだったようです。


※Googleマップは概略です(以下同)。

広告

鉄道チームの実際ルート

つぎに、鬼軍曹率いる鉄道チームが実際に旅したルートをおさらいしてみましょう。時刻表上の定刻を示しています。番組ではっきり示されなかった時刻は筆者による推定で、距離はGoogleマップにより測定しています。

▽1日目
佐野厄除大師→徒歩1.2km→10:59佐野駅11:57→12:17思川駅→徒歩6.5km→13:34いちごの里(☆1,000円)14:30→徒歩6.5km→16:10小山駅16:30→16:51下館駅17:07→17:27下妻駅→徒歩16km→21:30筑波温泉ホテル

▽2日目
筑波温泉ホテル06:00→徒歩1.1km→06:30筑波山神社大鳥居(☆)→徒歩0.3km→青木屋07:30→タクシー17km、7,940円→森田銘木店付近08:26→徒歩約3.6km→09:10土浦駅09:13→09:19神立駅→タクシー6km、2,090円→東消防署付近→徒歩2.4km→10:45かいつか(☆1,000円)12:00→徒歩2.4km→東消防署12:40→タクシー5.5km、1,910円→12:48宍倉付近→神立駅13:22→14:01水戸駅14:10→14:26大洗駅15:05→16:09鹿島神宮駅→徒歩1.8km→16:30鹿島神宮西の一之鳥居

神立駅で12時54分発の列車に乗り遅れ、実際に乗ったのは30分後の13時22分発だったとみられます。この列車は水戸以降の乗り継ぎが悪く、鹿島神宮駅に到着するのは16時09分。そこから1.8kmを急いだとして、ゴールの西の一之鳥居に着いたのは16時30分ごろと思われます。

ということで、第15弾は、ルイルイ率いるバスチームの勝利で終わりました。例によって、両チームがとったルートについて検証してみましょう。

なお、今回はボーナスの設定があるため検証が複雑で、間違いなどあるかもしれませんが、ご容赦、ご指摘ください。

広告

バスチームの検証

最初にバスチームの検証です。1日目、ルイルイ一行は序盤でもたつきました。佐野厄除大師からイオンモール佐野新都市までバスに乗り、歩いて栃木市内の道の駅みかもに達したものの、そこから乗ったバスが結局、佐野新都市まで戻ってしまいました。

この区間をうまく乗り継ぐ方法はあったのでしょうか。

佐野市のバスの中心地は佐野駅ではなく、東京への高速バスが発着している佐野新都市です。そのため、バスチームが佐野新都市へ向かったことは間違っていません。ただ、佐野新都市から小山市方面にバスで抜けようとすると、イオンモール佐野新都市を13時10分に出るバスまでありません。これは、バスチームが道の駅みかもから実際に乗った、小山市内方面行きのバスです。

番組では、佐野新都市を12時31分に出る道の駅みかも行きのバスも紹介されていました。このバスは道の駅みかもが終点で、折り返してバスチーム一行が実際に乗った便になります。要するに、みな同じバスなのです。

ということで、佐野新都市から道の駅みかもへ、バスを使うのであれば、実際ルートより早く着く方法はありませんでした。ルイルイが乗り継ぎに失敗した点はなく、たんに佐野新都市から道の駅みかもまで2.4kmを無駄に歩いてしまっただけ、ということになります。

道の駅みかもで間に合ったら

ただ、気になるのは、道の駅みかもで乗り逃したバスです。

佐野新都市から道の駅みかもまでの約2.4kmを、バスチームは約30分かけて歩き、11時48分に道の駅みかもに到着しました。

ここでバス停を見つけたものの、11時43分に出たばかりでした。中井りかは「もうちょっと早く着けば乗れた」と悔しがりましたが、このバスに乗れていたら、どうなっていたでしょうか。

▽1日目
道の駅みかも11:43→12:35とりせん大平店→徒歩3.3km→いちごの里(☆1,000円)14:41→15:00小山駅西口/東口15:15→15:26スズヤス前→徒歩1.8km→結城中→徒歩2km→16:30結城駅北口16:35→16:56筑西遊湯館17:06→17:55下妻駅18:03→18:30北条三差路18:43→19:00筑波山口

実際ルートより約1時間15分も早く、とりせん大平店に到着できます。そこから3kmあまりを歩いて、13時すぎには第1チェックポイント(いちごの里)に到着できますので、先着ボーナス1,000円を獲得できていたでしょう。

その後、いちごの里から小山駅行きのバスがタイミングよくあり、小山駅から実際ルートと同様に結城駅に至れば、ちょうど下館方面へ行くバスに間に合います。このバスは筑西遊湯館で、川島駅から来た下妻駅行きバスに接続しますので、下妻駅を経由して筑波山口まで到達することができます。

タクシーは使いませんので、この乗り継ぎを実現できていれば、バスチームは12,000円を有して2日目の朝を筑波山で迎えることができ、圧倒的有利に立っていたに違いありません。

中井が悔しがったとおり、佐野新都市から急げば、道の駅みかも11時43分発のバスに乗れていたでしょう。ただ、佐野新都市から道の駅までは2.4kmで、徒歩で5分を短縮するのは難しかったのではないか、という気もします。

となると、この局面で「正解」があったとすれば、佐野新都市からタクシーで道の駅みかもに向かうことでしょう。1,000円程度で済むでしょうから、その後のタクシー代を節約できるのであれば、最も効果的だったように思えます。

広告

いちごの里でバスを待っていたら

実際ルートに戻ります。バスチームが第1チェックポイントでミッションを終えたのは15時22分。いちごの里から小山駅へ直通するバス路線はありますが、出発は16時51分です。ルイルイ一行は待たずに徒歩とタクシーで小山駅に向かいましたが、このバスを待っていたらどうなっていたでしょうか。実際ルートに即した乗り継ぎでみてみます。

▽1日目
いちごの里16:51→17:10小山駅西口/東口17:25→17:36スズヤス前→徒歩3.8km→結城駅→タクシー10.8km→19:15下館駅北口20:47→21:22筑波山口→徒歩2.7km→筑波山神社大鳥居(☆)

このように、スズヤス前の到着が実際ルートより1時間10分遅くなり、そのまま後ろ倒しにすると、下館駅に19時15分に到着します。

この時間帯の下館駅から筑波山口へのバスは、19時10分発と20時47分発があります。19時10分発には惜しくも間に合わず、下館駅で1時間半を待たされることになっていたでしょう。それでも、当日中に筑波山神社まで到着することは可能で、最終的には実際ルートに収束します。

下館駅~筑波山口のバスは「広域連携バス」で、最終バスが遅いのが特徴です。そのため、栃木市周辺でもたついても、1日目に筑波山に到着できる設定になっていた、ということです。

ただ、筑波山神社到着が22時頃になれば、鉄道チームより遅くなりそうで、先着ボーナス1,000円を得られなかった可能性があります。それでも、小山市内でタクシーを使っていないので、ボーナスを得られなくても残金は実際より多かったでしょう。

なお、実際ルートの下館駅で、一行はギリギリで18時05分発の筑波山口のバスに間に合いましたが、上述のとおり、これに乗り遅れても1時間後にバスがありますので、大勢に影響はありません。

広告

結城でバスに乗れていたら

実際ルートに戻ります。バスチーム一行は、小山駅からコミュニティバスで結城市境に近いスズヤス前に至り、歩いて結城中(大木病院前)というバス停に達します。ここで16時48分のバスに5分差で間に合いませんでした。

ただ、このバスに乗れても、行けるのは2km先の結城駅前までです。大回りをするコミュニティバスで、結城駅到着は17時15分。2kmの徒歩を省略できますが、時間的なロスはほぼありませんでした。

▽1日目
結城中16:48→17:15結城駅→タクシー→下館駅北口18:05→18:40筑波山口

広告

川島駅を目指していたら

1日目、ルイルイの大きな決断は、結城駅からタクシーで下館駅まで向かったことでしょう。下館駅まで行けば、筑波山口まで行くバスがあるという情報を小山駅で得ていたからですが、同時に、川島駅から下妻駅を経由するルートの情報も得ていたようです。

ならば、結城駅から川島駅を目指して歩くという選択肢もあったでしょう。その場合は、どうなっていたでしょうか。

▽1日目
結城駅17:15→徒歩3.1km→筑西遊湯館19:31→20:20下妻駅

▽2日目
下妻駅06:00→06:26山木07:29→07:55筑波山口→徒歩0.2km→沼田08:29→08:36筑波山神社入口

先にも出てきましたが、結城市と筑西市の境界付近に筑西遊湯館という施設があり、ここから下妻駅までのバスが出ています。番組内で、川島駅から下妻に行くバスとして紹介された路線が立ち寄るのです。

したがって、一行が川島駅に向かったとしても、最終的にこの乗り継ぎになります。1日目は下妻駅までしかいけませんが、一泊すれば、翌朝8時半頃に筑波山神社に到着します。

実際ルートより劣後するように見えますが、結城~下館間10kmのタクシー代を節約していますので、ハードミッションに挑まずとも7,000円程度の残金があります。温泉に入るイージーミッションをこなして、09時10分発のバスで筑波山を出発すれば、同等以上の残金で実際ルートに収束します。

つまり、結城駅から歩いて東へ向かっていれば、筑波山に登ってハート岩を探しに行く必要はなかった、と考えることができます。(2/4へ)

 次ページへ 

広告