「バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅」第15弾 佐野~鹿嶋を分析する。先んずれば制す

何にも感動がないよ

(2/4)「ローカル路線バスVSローカル鉄道 乗り継ぎ対決旅」第15弾、バスチーム2日目の検証です。

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イージーミッションを選んでいたら

バスチームは、第2チェックポイントで、ハート岩を見つけるハードミッションに挑み、見事3,000円を得ました。

このハート岩は、標高600m付近にあるようです。山麓は標高200m程度なので、標高差は約400mもあります。

これはもう立派な登山でしょう。ほとんど空身とはいえ、登山靴もストックもなく登るのは大変そうです。さすがのルイルイもへばってしまい、「人生でいちばん疲れた」と恨み節でした。

では、このミッションに挑まずに、イージーミッションをこなしてから土浦方面へ急いでいたらどうなっていたでしょうか。

▽2日目
筑波山神社入口08:08→08:18筑波山口08:35→09:25土浦駅10:40→11:24大和田

ミッションの終了時刻を7時30分ごろとすると、土浦駅で実際ルートに収斂します。つまり、ミッションをイージーにして先を急いでも、結局は実際ルートに同じになるので、たんに3,000円を得られない結果で終わります。

そうなると、第3チェックポイントを終えた後、潮来方面に向かうタクシーの乗車距離が3,000円分(7~8km)減り、実際ルートのようには乗り継げません。たとえば、以下のようになるでしょう。

▽2日目
かいつか12:35→タクシー12.7km→井上15:26→15:46麻生庁舎15:55→16:56大船津→徒歩0.6m→17:05西の一之鳥居

終盤の詳細がどうなるかはわかりませんが、大枠としては麻生庁舎15時55分発のバスに乗ることになりそうです。このバスは、北浦を渡って西の一之鳥居近くの大船津というバス停まで行ってくれますが、それでもゴールは17時すぎになります。鉄道チームのゴールは16時30分ごろでしたので、バスチームは敗退していたでしょう。

つまり、筑波山で山登りに挑み、3,000円をゲットしたことには大きな意味があったといえます。2日目に限って言えば、バスチームの直接的な勝因はハードミッションに挑んだことにあった、ということです。

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先着ボーナスが得られなかったら

1日目、バスチームが第2チェックポイントで先着ボーナスの1,000円を得られなかったら、という仮定についても考えてみます。

実際ルートをたどったものの、鉄道チームが、より早く第2チェックポイントに着いていた場合、ということです。ハードミッションをこなしたとして、筑波山出発時に5,740円の資金があります。

このタクシー代があれば、第3チェックポイントからゴールまでの間で、15km程度のタクシーには乗車できたでしょう。すなわち、以下のようになります。

▽1日目
かいつか12:35→タクシー+徒歩、計22.3km→筑波銀行麻生支店前14:31→15:26大船津→徒歩0.6m→15:35西の一之鳥居

筑波銀行麻生支店前を実際ルートより1本遅いバスに乗ることになります。このバスも北浦を渡り、大船津のバス停まで行きますので、実際ルートより大きくは遅れず、15時30分すぎにゴールとなります。つまり、バスチームが勝利していました。

まとめると、バスチームが第2チェックポイントで先着して1,000円を得たことの意味は、「20分早着」程度の小さいものでしたが、ハードミッションで3,000円を得たことは、「2時間早着」を実現する大きな意味があった、ということになります。

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乗り継ぎパターンの整理

ここで、バスチームのゴールへのアプローチを整理してみます。第3チェックポイントからタクシーを使わない場合、以下のような乗り継ぎパターンがありました。

■ゴール乗り継ぎ1
かいつか→徒歩0.1km→大和田11:24→11:35道の駅たまつくり11:44→12:02なめがた地域医療センター13:25→13:43麻生庁舎13:50→14:30延方駅→徒歩2.9km→15:10西の一之鳥居

麻生庁舎13時50分発のバスは、筑波銀行麻生支店前を13時46分に経由しています。すなわち、実際ルートでバスチームが乗車したバスです。つまり、第3チェックポイントを11時20分ごろに出られれば、タクシー代不要でゴールできました。

ただし、第3チェックポイントに11時前に着くには、筑波山口を07時00分のバスで出なければなりません。その場合、第2チェックポイントのミッションを1日目に終えていなければならず、困難だったと思われます。

■ゴール乗り継ぎ2
麻生庁舎14:25→(筑波銀行麻生支店前14:31)→(15:20延方駅)→15:26大船津→徒歩0.6m→15:35西の一之鳥居

バスチームが筑波銀行麻生支店前でバスに乗り遅れた場合、この乗り継ぎになります。さきほど触れた、15時30分ごろにゴールできるパターンです。

■ゴール乗り継ぎ3
筑波銀行麻生支店前15:46→16:30延方駅→徒歩2.9km→17:10西の一之鳥居

「2」より、さらに遅くなってしまった場合は、この乗り継ぎ「3」となります。

■ゴール乗り継ぎ4
かいつか→徒歩0.1km→大和田14:09→14:20道の駅たまつくり14:49→15:07なめがた地域医療センター15:20→15:44筑波銀行麻生支店前16:01→(16:50延方駅)→16:56大船津→徒歩0.6km→17:05西の一之鳥居

第3チェックポイントまででタクシー代をほぼ使い切っていた場合、大和田14時09分のバスに乗るほかありません。接続は良く、17時05分ごろにゴールできていたでしょう。「3」とゴール時刻はほぼ同じで、少し早いかもしれません。

ここでいったんまとめると、バスチームには15時10分ごろ、15時30分ごろ、17時10分ごろの3つの時間帯のゴールが考えられます。実際ルートは、考えられるなかで、最速の乗り継ぎパターンでのゴールということになりそうです。

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江戸崎、鉾田ルート

バスチームの最後の検討として、ルイルイが可能性を探っていた江戸崎ルートと鉾田ルートも確認してみます。

まずは江戸崎ルートです。

▽2日目
かいつか→大和田12:18→13:05土浦駅西口13:10→14:00江戸崎14:50→15:30西代→徒歩4.9km→牛堀中央16:21→16:56大船津→徒歩0.6km→17:05西の一之鳥居

かいつかの最寄りバス停の大和田を12時18分に出るバスに乗れれば、江戸崎を経由して17時05分ごろのゴールとなります。

ただ、現実には大和田12時18分発には間に合いそうにありませんでしたし、間に合ったとしても大回りなルートなので、江戸崎を経由するのは正解とは言いづらいです。

また、鉾田方面へは、玉造から鉾田へのバスが、10時台の次が15時台までありません。したがって、乗り継ぎルートとして選択することは、事実上できません。(3/4へ)

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