北越急行で「はくたか」廃止後に越後湯沢~直江津の快速列車を運転へ。100億円留保で当面は経営不安なし。

新潟県の北越急行ほくほく線は、六日町~犀潟間59.5kmを結ぶ第三セクター鉄道です。現在は越後湯沢~金沢間の特急「はくたか」が主力の路線ですが、2015年春の北陸新幹線金沢開業後は、越後湯沢~直江津間に快速列車を運転する方針を固めたようです。日本経済新聞が報じました。

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運賃収入の9割が「はくたか」

北越急行は、運輸収入の9割を「はくたか」に依存しています。北陸新幹線開通後、「はくたか」は廃止されますので、ほくほく線は普通列車中心のローカル路線になります。その運転計画は明らかにされていませんが、どうやら普通列車の本数を維持したうえで、その一部を「快速列車」として、越後湯沢~直江津を直通させることを計画しているようです。今後、直通乗入の継続について、JR東日本と協議していくとのことです。

はくたか

この「快速列車」は、越後湯沢~直江津を1時間程度で結ぶ見通しです。現在の「はくたか」より10分くらい余計に時間がかかりそうですが、各駅停車の列車よりは時短になります。北陸新幹線は直江津に寄らないため、東京~直江津間の利用者は今後も「越後湯沢ルート」を使う可能性があります。もし、快速が1時間程度で同区間を結ぶことができれば、ある程度の利用者は見込めるでしょう。

快速列車では、特急料金収入はありません。そのため北越急行の大幅な減収は避けられず、同社の将来は不安視されています。ただ、同社は100億円を超える内部留保を積み立てており、当面は経営不安はないということです。

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