JR東日本新潟支社は、「現美新幹線」の運行を2020年12月に終了すると発表しました。最終運転日は12月19日です。
土休日に1日3往復
「現美新幹線」は、上越新幹線の越後湯沢~新潟間を土休日を中心に1日3往復、臨時列車として走る車両です。秋田新幹線のE6系投入にともない余剰となったE3系6両を改造し、2016年4月にデビュー。「現美」とは「現代美術」の略で、その名の通り現代アートを車内で鑑賞できるというコンセプトで話題を集めました。「世界最速の美術館」がキャッチフレーズです。
外装を写真家・映画監督である蜷川実花さんが担当し、各車両には7人の現代アーティストが作品や写真を展示しています。車内には地元素材のスイーツや、燕三条の人気店が監修したコーヒーを提供するカフェ、アートに触れられるキッズスペースなども設置されています。
検査期限満了で
現美新幹線はデビューから早くも4年を経て、上越新幹線の観光列車として定着してきました。しかし、まもなく車両の検査期限を迎えるにあたり、更新せずに廃車となる方針が決まりました。2020年12月19日が最終運行日となります。最終運行日までの時刻表は以下の通りです。
■ 下り
・ 現美新幹線とき451号 越後湯沢08:24→新潟09:14
・ 現美新幹線とき453号 越後湯沢12:44→新潟13:38
・ 現美新幹線とき455号 越後湯沢15:20→新潟16:14
■ 上り
・ 現美新幹線とき452号 新潟11:26→越後湯沢12:20
・ 現美新幹線とき454号 新潟14:02→越後湯沢14:56
・ 現美新幹線とき456号 新潟16:42→越後湯沢17:32
■運行日
12月19日までの土休日(ただし8/8,9 10/3,4は運休)
現美新幹線は乗車券と自由席特急券でも乗車できる、手軽な観光列車です。特別な料金が不要で、ふらりと乗れるのが魅力です。もちろん、指定席も連結されていますし、「びゅう」のパッケージツアーで乗ることもできます。
JR東日本新潟支社では、ラストランに向けたお楽しみメニューやおもてなしを計画しており、決まり次第公表します。「さようなら」を伝えに、乗りに行ってみてはいかがでしょうか。