東日本大震災以降、不通が続いているJR常磐線の竜田-小高間のうち、浪江-小高間が2017年4月1日に、竜田-富岡間が同10月に運行再開される見通しとなりました。国土交通省が発表しました。
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2ヶ月の前倒し
JR常磐線の一部区間は、2011年3月11日に発生した東日本大震災と福島第一原子力発電所事故により、福島県内の竜田-小高間が不通になっています。
国土交通省は、これらの区間のうち、浪江-小高間8.9kmが2017年4月1日に、竜田-富岡間6.9kmが10月頃に運転を再開すると発表しました。竜田-富岡間は、2017年12月までの再開予定とされてきましたが、これを2ヶ月ほど前倒しすることになります。
4月1日の運転再開後、浪江-小高間では、上下合わせて1日22本が運行されます。また、同日より、JR東日本の代行バスの運行も拡大されます。現行の竜田-原ノ町間だけでなく、竜田-富岡間(1日上下計18本)と竜田-浪江間(同3本)で代行バスが運行されます。
避難指示解除にともなう措置
JR常磐線は、沿線の復興や避難指示解除に合わせて、これまで順次復旧してきました。現在も、浪江町と富岡町の全域に避難指示が出ていますが、政府は4月1日までに、この一部を解除すると発表しています。常磐線の運転再開は、これにともなう措置です。
残る不通区間は福島第一原発に近い、富岡-浪江間20.8kmのみとなります。JR東日本では、浪江―富岡間を2019年度末までに再開させ、常磐線全線での運転を目指しています。
一時は絶望的にも思えた常磐線全線復旧が、いよいよ間近に迫ってきました。沿線住民の方はもちろんですが、旅行者にとっても大きな希望です。(鎌倉淳)
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