JAL、ANAの2017年下期の路線計画が出揃う。トピックスをまとめてみた

JAL、ANAの大手航空会社2社の2017年度下期の路線計画が出そろいました。主な内容をまとめてみましょう。

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JAL国際線トピックス

JAL国際線は、ハワイ路線の強化が目玉。2019年にも予定されているANAのエアバスA380導入を前に、対抗策を打ち出しています。

まず、10月以降のホノルル/コナ線をすべて「JAL SKY SUITE」搭載機材で運航します。年末年始の成田~ホノルル線(JL786/785便)は「JAL SKY SUITE」仕様のボーイング 777-300ER型機(SS7)で運航し、ファーストクラスを設定します。年末年始をハワイで過ごす有名人の御用達になるのでしょう。

このほか、「JAL SKY SUITE」仕様のボーイング 777-200ER型機(SS2)を成田~シンガポール線と羽田~上海線に、「JAL SKY SUITE」仕様のボーイング 767-300ER型機(SS6)を成田~グアム線に導入します。

「JAL SKY SUITE」機材新規投入路線

「JAL SKY SUITE」機材の新規投入路線は以下の通りです。いずれも2017年12月1日~です。

羽田~シンガポール(JL035/038便):767-300ER(SS6)→777-200ER(SS2)
成田~シンガポール(JL711/712便):767-300ER(SS6)→777-200ER(SS2)
羽田~上海(JL085/086便):767-300ER(SS6)→777-200ER(SS2)
成田~グアム(JL941/942便):767-300ER→767-300ER(SS6)

機材新規投入路線

2017年冬ダイヤでの、JAL国際線の機材変更は以下の通りです。

羽田~北京(JL025/020便):767-300ER→787-8、10月29日~3月24日
成田~台北(JL809/802便):787-8→767-300ER、10月29日~3月24日
成田~デリー(JL749/740便):787-8(SS8)→787-9(SS9)、10月29日~
成田~ジャカルタ(JL729/720便):767-300ER(SS6)→787-8(SS8)、10月29日~11月30日
成田~香港(JL735/736便):787-8→787-9(SS9)、12月1日~
羽田~バンコク(JL033/032便):777-200ER→787-8、12月1日~
成田~北京(JL869/860便):737-800→767-300ER(SS6)、2月1日~3月24日

JAL

JAL国内線トピックス

JAL国内線では、沖縄路線の強化がトピックスです。羽田~那覇線を年末年始を中心に増便し、那覇および石垣発着路線でボーイング737-400型機から737-800型機への置き換えを進めます。

また、伊丹発着路線ではエンブラエル 190型機の運航路線・便数を拡大。奄美方面の離島路線ではATR42-600型機を増やします。沖縄県内の離島路線では、ボンバルディア DHC-8-Q400CC型機の運航数を拡大します。

いっぽうで、CRJ200型機の運航路線は縮小します。福岡~花巻線から撤退し、残る5路線でも2017年度中に全て引退する予定です。

JAL国内線増便

羽田~那覇:1日12往復→13往復、11月3日~19日の金・土・日/12月23日~1月8日
鹿児島~種子島:1日 3往復→4往復、10月29日~
那覇~石垣:1日 8往復→9往復、11月2日~3月15日の計12日間

JAL国内線機材変更

羽田~石垣:737-400→737-800、12月下旬~
関空~那覇:737-400→737-800、2月中旬~
伊丹~函館・青森:エンブラエル170→エンブラエル190、10月下旬~
伊丹~秋田:エンブラエル170→エンブラエル190、10月29日~2月28日
福岡~仙台:エンブラエル170→エンブラエル190、12月下旬~
福岡~花巻:CRJ200→エンブラエル170、10月下旬~
鹿児島~徳之島:DHC-8-400→エンブラエル170、10月下旬~
鹿児島~種子島:SAAB340B→ATR42-600、10月下旬~
鹿児島~喜界島:SAAB340B→ATR42-600、12月上旬~
奄美大島~喜界島:SAAB340B→ATR42-600、12月上旬~

ANA国際線トピックス

ANA国際線では、ロサンゼルス線の増便が目玉。2017年10月29日から成田~ロサンゼルス線を1日2便とします。羽田便とあわせて、東京からのロサンゼルス路線は1日3便になります。

さらに、羽田~香港線のうち、深夜早朝時間帯に運航している便を増便。昼間便とあわせて、現行の週9往復から最大14往復を運航します。

一方、週7往復の成田-成都線は減便し、10月29日からは週4往復とします。インバウンドを背景に、航空各社で伸びてきた中国路線ですが、ANAの成田線は振るわないようです。

ANA国際線の増便と減便

ANA国際線の増便と減便は以下の通りです。いずれも10月29日~です。

成田~ロサンゼルス線:週7往復→週14往復
羽田~香港線:週9往復→週12~14往復
成田~成都線:週7往復→週4往復

ANA国際線の機材変更

ANA国際線の機材変更は以下のとおりです。いずれも10月29日~です。

羽田~クアラルンプール:787-9→787-8/787-9
羽田~バンクーバー:787-9→787-8/787-9
成田~ホーチミンシティ:767-300ER/787-8→767-300ER、767-300ER/787-8
成田~北京:787-8→767-300ER/787-8
成田~シンガポール:777-300ER/787-8→787-9/787-8
成田~デリー:787-9→787-8/787-9

ANA国内線トピックス

ANA国内線では、2015年冬スケジュールから、エアドゥに移管していた新千歳~広島線を自社運航で再開し、1日1往復で運航します。また、福岡~宮崎線(1日6往復)と福岡~福江線(1日2往復)は、オリエンタルエアブリッジとのコードシェア運航と開始することにより、減便します。

これにともない、オリエンタルエアブリッジは、福岡~五島福江で増便し、1日2往復が3往復になります。ANAとの共同運航便は、福岡~宮崎線で1日4往復、福岡~福江線で1日3往復となります。機材はANA塗装のDHC-8-Q400型機を使用します。

ANA国内線の増便と再開

羽田~広島:1日9往復→10往復
新千歳~広島:1日1往復で再開
新千歳~那覇:1日1往復→2往復(2018年2月9日~3月15日の期間増便)

ANA国内線の減便

関空~新千歳:1日4往復→3往復
福岡~宮崎:1日6往復→1日2往復
福岡~福江:2往復4便→1往復2便
福岡~那覇:1日8~9往復→1日8往復16便
那覇~石垣:1日6~7往復→1日5~7往復
那覇~宮古:1日6往復→1日5~6往復10~12便

ANA国内線の運休

中部~旭川線:1往復2便→運休(11月27日~12月21日の期間運休)
中部~女満別:1往復2便→(11月27日~12月21日、1月10日~25日の期間運休)

※記事中の一部の期間運休、期間運航は省略しています。ご利用の際はご自身でお確かめください。

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