トキエア、新潟~仙台線を4/26開設。高速バスより速く、新幹線より安く

片道50分、9,000円~

トキエアが新潟~仙台線を2024年4月26日に開設します。1日2往復で、週5日の運航で、高速バスより速く、新幹線より安い価格帯で勝負します。

広告

朝と夜の2往復

新潟空港を拠点とするトキエアは、新潟~仙台線を2024年4月26日に開設すると発表しました。運航日は月と水、金、土、日の週5日。朝と夜の2往復を運航します。

新潟発は朝7時台と夜18時台。仙台発は朝8時台と夜20時台です。所要時間は45~50分。時刻表は以下の通りです。

■トキエア 新潟~仙台線スケジュール(4/26-10/26)
BV201 新潟07:35→仙台08:20
BV203 新潟18:50→仙台19:35
BV202 仙台08:50→新潟09:40
BV204 仙台20:05→新潟20:55
※運航日:月水金土日(全便)

1日を有効に使えるスケジュールで、平日はビジネスマンの日帰り出張、土休日は1泊2日の旅行などを意識しているのでしょうか。

トキエア新潟~仙台線
画像:トキエア

広告

 

運賃9,000円~

機材は仏ATR製ATR72-600型機で、座席数は1クラス72席です。片道運賃は9,000円~19,500円で、航空券は4月12日から発売を開始しています。

トキエアは2024年1月31日に新潟~札幌(丘珠)線で初就航しました。現在の運航路線は同路線のみで、週5日を運航しています。仙台線は丘珠線に続く、同社としては2路線目となります。

広告

26年ぶり復活

新潟~仙台線の航空路線は、1998年以来26年ぶりとのこと。ただ、筆者が過去の時刻表で確認したところ、1998年頃はすでに休航状態で、実際に運航していたのは1992年ごろまでのようです。つまり、実質的には約32年ぶりのようです。

同区間は、東北・上越新幹線開業前はそれなりに需要があり、ボーイング737で運航されていました。しかし、1982年に東北・上越新幹線が開業したことや、1990年に仙台~山形間の高速道路が開通したことになどにより、航空旅客は減少し、廃止に追い込まれたようです。末期は定員の少ないYS-11で運航していました。

トキエアは、そんな区間にATR72型機で挑むわけです。価格的には、高速バス(3,900円~5,500円)より高く、新幹線(19,240円)より安いという水準。所要時間では高速バス(4時間20分)や新幹線(3時間)より短いです。

適度な価格と圧倒的なスピードで、利用者を惹きつけることはできるでしょうか。(鎌倉淳)

広告
前の記事「JRE BANK」の特典まとめ。JR東日本4割引券、グリーン券獲得の条件は?
次の記事京阪中之島線、九条延伸は本当にできるのか。判断先送り、2030年開業は困難に