東急電鉄はこう変わる! 2019年度設備投資計画

2020系増備、3020系投入

東急電鉄の2019年度設備投資計画が発表されました。田園都市線で2020系を増備し、目黒線には3020系を導入します。また、田園都市線のホームドアの全駅設置が終了します。

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目黒線には3020系

東急電鉄が発表した2019年度設備投資計画の注目点は、やはり新造車両でしょうか。田園都市線では、2020系を6編成を導入します。すでに9編成を運行していますので、計15編成となります。置き換え対象は8500系です。

目黒線には3020系を3編成導入します。3020系は2020系と同様の定員を備える新型車両です。また、目黒線では、2022年度下期の相鉄線との相互直通運転開始に合わせて、現在の6両編成を8両編成に増結します。8両化は2022年度上期から順次行われる予定で、3020系も当初は6両編成で登場します。

東横線ではラッシュ時の遅延回復に効果のあるデジタルATCの整備をおこない、2022年に供用を開始します。デジタルATCでは、きめ細かな列車間隔の制御が可能となり、ラッシュ時間帯の列車運転間隔の短縮などによる遅延回復や定時運行に寄与します。

東急2020系
画像:東急電鉄

ホームドア設置完了

ホームドアに関しては、東横線、田園都市線、大井町線の全64駅のうち、未設置の19駅について、2019年度に設置を完了します。これにより、整備済みの目黒線、池上線、東急多摩川線を含めた東急線全駅(世田谷線、こどもの国線を除く)に、ホームドアもしくはセンサー付き固定式ホーム柵が設置されることになります。

2019年度のホームドア整備スケジュール(19駅)
・6月末までに運用開始…東白楽・二子新地・鷺沼(2・3番線)藤が丘・田奈・大岡山
・9月末までに運用開始…宮崎台・青葉台・つくし野・南町田
・2020年3月末までに運用開始…多摩川・白楽・鷺沼(1・4番線)・すずかけ台・中央林間・下神明・戸越公園・旗の台(5・6番線)・北千束・等々力

東急ホームドア
画像:東急電鉄
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地下区間の通信環境改善

田園都市線では、インターネットがつながりにくい地下区間(渋谷~二子玉川間)の携帯電話利用設備の増強を行っています。渋谷~池尻大橋感については2018年12月に、池尻大橋~三軒茶屋間2019年2月に、通信の品質改善工事が終了しました。

今後の予定としては、三軒茶屋~駒沢大学間が2019年夏ごろ、駒沢大学~桜新町間が秋ごろ、桜新町~用賀間が冬ごろ、用賀~二子玉川間が2020年春ごろに、品質改善工事が完了します。

田園都市線では、地下区間の設備更新も進めています。2019年度は、き電線絶縁化対策や電車線更新をおこない、地下区間の電車線調整器更新が完了します。設備故障に起因する遅延防止が期待されます。

南町田駅名を改称

南町田駅は2019年秋の「南町田グランベリーパーク」まちびらきに合わせ駅舎をリニューアルし、駅名を「南町田グランベリーパーク」駅に改称。平日も急行列車の停車駅となります。駅の利便性を高めるためエレベーター、エスカレーターを整備し、ホーム屋根工事、トイレリニューアルを進めています。

南町田駅リニューアル

三軒茶屋駅ではかつての売店跡に、改札階と地上を結ぶエレベーターの整備を進めており、6月に運用を開始します。

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全車両に防犯カメラ設置

そのほか、桜新町駅ではエレベーターを増設。江田駅、白楽駅ではエスカレーター設置工事を進めます。池上線旗の台駅の「木になるリニューアル」工事も完成予定。二子新地駅、高津駅のホーム屋根延伸工事も完了します。

駅のトイレのリニューアル工事も進めており、2019年度は横浜駅で運用開始を予定しています。用賀駅、桜新町駅でも2020年度の完成を目指します。

東急線全線で、車内の防犯カメラ設置も進めています。2020年東京オリンピック・パラリンピック開催までに全編成での設置を目指しています。

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