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神戸空港の運用時間拡大へ。「飛行機vs.新幹線」はどう変わる? 

国際線は先送り

神戸空港の運用時間と発着便数の規制が緩和されることになりました。23時までの運用延長が決まり、羽田発神戸行き最終便は21時台に繰り下げられそう。飛行機と新幹線の競争にも変化が起きそうです。

23時まで離着陸可能に

関西、伊丹、神戸の関西3空港の最適利用を議論する関西3空港懇談会が、2019年5月11日に会合を開き、神戸空港の規制緩和で合意しました。神戸空港の発着便数を1日60回から80回に増やし、運用終了時間を22時から23時に延長します。神戸空港にとっては、開港以来初の規制緩和となります。

発着枠が増え、運用時間が延長されれば、最終便が繰り下げられるのは確実です。現在、神戸空港の各地からの最終到着便は、21時20~30分に5便が集中しています。運用時間延長が実現すれば、今後は22時20~30分頃に神戸空港に到着する路線が増えるでしょう。

羽田21時台出発便も

なかでも注目が、羽田~神戸線です。現在の羽田発神戸行きの最終便の出発時刻は、ANAの20時15分。仮に、最終便が1時間繰り下げられるなら、羽田空港を21時15分に出発し、神戸空港に22時30分に到着する便ができることになります。この便に乗るには、品川駅を20時15分(土休日20時13分)に出る京急電車に乗れば間に合います。

一方、新幹線の新神戸到着の最終列車は、東京駅20時50分発(品川駅20時57分発)で、新神戸駅に23時25分に到着します。品川起点でみた場合、新幹線と飛行機の「最終」の出発時刻の差は約40分に縮まることになります。

ちなみに、羽田→伊丹の最終便は、羽田発19時25分(伊丹着20時35分)です。最終便競争という点において、東京から阪神エリアへは、伊丹空港では飛行機は新幹線に刃が立ちません。しかし、運用時間が延長された神戸空港を活用すれば、勝負の土俵に登れるようにはなるでしょう。

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国際線就航は先送り

神戸空港の運用時間の延長の実施時期などは未定です。神戸空港を拠点の1つとするスカイマークでは、2019年5月に確保する航空機2機のうち、1機を神戸空港の増便に回す準備をしており、規制緩和の早期実施を見通しているようです。

そのスカイマークが狙っていたのが、国際線就航です。具体的には、神戸~サイパン間の就航を視野にいれていました。

しかし、関西3空港懇談会では、神戸空港への国際線就航は、2025年の大阪万国博覧会までの中期的な検討課題に位置づけられました。要するに先送りされたわけで、スカイマークによる神戸発着の国際線就航は、当面実現しないようです。(鎌倉淳)