タイ、270日間も滞在可能な「特別観光ビザ」導入へ

長期滞在旅行者には朗報?

タイが、最大270日滞在可能な「特別観光ビザ」の導入を検討しています。実現すれば、9ヶ月間にわたり、タイ旅行を堪能することができるかもしれません。

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90日ビザが2回更新可能

タイ観光庁長官が、タイに入国を希望する外国人のために、「特別観光ビザ」を検討していることを明らかにしました。来週にもタイの内閣で検討されます。

現地メディアの報道によりますと、特別観光ビザは90日間有効で、2回(各90日間)更新でき、最長で270日間滞在可能になります。ビザの取得費用は2,000バーツ(約6,800円)で、更新費用は別にかかるようです。

このビザが、日本人にも適用されるのかは、現時点では不明です。

また、現在、タイでは入国時14日間以上の隔離が求められていますが、「特別観光ビザ」もこうした入国時隔離を前提にしているとみられます。

なお、新型コロナウイルスのタイ国内居住者の市中感染は、5月26日以降9月3日までゼロが続きました。現状も市中感染者はほぼゼロに押さえ込まれています。

タイ・ワットアルン

追随する国も?

新型コロナウイルス感染症が治まりきらないなか、どの国も短期滞在の外国人観光客を受け入れることには慎重です。

一方で、観光産業が虫の息なのも、どの国も同じでしょう。観光が主力産業のタイとしては、長期滞在の観光客を増やすことで、観光客の延べ滞在日数を増やし、観光産業を救済したいと考えているとみられます。

入国時の隔離と長期滞在をセットにした観光客受け入れ策は、タイという長期滞在向けの国には適した施策といえそう。新型コロナウイルス禍のなかで観光客を受け入れるのに有力な施策の1つとみられるため、追随する国が増えていく可能性はありそうです。

事情はどうあれ、一つの国に9ヶ月も観光ビザで滞在できるというのは、なかなかありません。長期滞在を愛する旅行者には、朗報といえるかもしれません。

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