「ぷらっとのぞみ」の研究。東海道新幹線の新しい格安チケットは安いのか?

2021年3月まで設定

東海道新幹線「のぞみ」に格安で乗れる期間限定チケットが登場しました。JR東海ツアーズが発売する「ぷらっとのぞみ」です。詳細を見てみましょう。

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10月から3月に設定

「ぷらっとのぞみ」は、JR東海ツアーズが2020年9月17日に発売開始する期間限定の旅行商品です。東海道新幹線の「のぞみ」号の片道指定席券に1ドリンクの引換券が付き、通常価格よりも格安で乗車できます。

設定期間は2020年10月1日~2021年3月12日出発分です。発売はJR東海ツアーズのウェブ限定で、3日前23時30分までの予約・購入が必要です。

設定区間は、東京・品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪の各駅相互間です(東京・品川~新横浜間、京都~新大阪間除く)。

価格は普通車指定席プランの東京~名古屋が10,000円、東京~新大阪間が12,700円などとなっています(いずれも通常期)。正規価格はそれぞれ11,300円、14,720円ですから、約12~14%引きです。価格の詳細は以下の通りです。

ぷらっとのぞみ価格表
画像:JR東海ツアーズ

グリーン車プランも

「ぷらっとのぞみ」には、グリーン車プランもあります。東京~名古屋間が12,100円、東京~新大阪間が14,700円です。正規価格は14,960円、19,590円ですので、約20~25%引きです。割引率としては、普通車プランよりグリーン車プランのほうがお得です。

とくに東京~新大阪間は、普通車指定席の通常価格よりも「ぷらっとのぞみグリーン車プラン」のほうが安くなっています。価格の詳細は以下の通りです。

ぷらっとのぞみグリーン車プラン価格表
画像:JR東海ツアーズ

「きっぷ」ではない

「ぷらっとのぞみ」の注意点として、旅行商品のため、通常の「きっぷ」とは扱いが異なります。たとえば、指定された列車、座席以外には乗車できず、乗り遅れた場合に後続の列車の自由席に乗車することはできません。また、途中乗降や予約変更も不可です。

利用できるのはJR東海の新幹線専用改札口だけで、たとえば東京駅の丸の内口(JR東日本の管轄)は利用できません。特定都区市内制度も適用されませんので、たとえば新宿駅や大阪駅から利用する際は、新幹線駅までの運賃が別途かかります。

販売ページは「ぷらっとこだま」と同じウェブサイトアドレスです。

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「ぷらっとこだま」「EX早特21」との比較

JR東海ツアーズでは、兄弟商品として「ぷらっとこだま」を販売しています。また、スマートEX・エクスプレス予約では、「EX早特21」という格安チケットを設定しています。さらには、JRには新幹線回数券という伝統の格安チケットもあります。これらの価格と比較してみましょう。

東海道新幹線格安チケット比較(単位:円)
区間 通常価格 回数券
(1枚あたり)
ぷらっと
のぞみ
EX早特21 ぷらっと
こだま
東京~名古屋 11,300 10,550 10,000 8,960 8,500
東京~京都 14,170 13,310 12,200 11,000 10,500
東京~新大阪 14,720 13,940 12,700 11,200 10,700
新横浜~名古屋 10,640 9,890 9,300 8,760 8,300
新横浜~京都 13,500 12,660 11,800 10,900 10,300
新横浜~新大阪 14,390 13,540 12,900 11,100 10,600
名古屋~京都 5,910 5,160 4,700 4,400
名古屋~新大阪 6,680 5,760 5,000 4,500

2割高く、4割早い

まず、兄弟商品の「ぷらっとこだま」と比較してみましょう。「ぷらっとこだま」は、東京~名古屋間が8,500円、東京~新大阪間が10,700円です。それに比べると、「ぷらっとのぞみ」の価格は、17~18%程度高くなっています。

「ぷらっとこだま」は、出発前日の17時まで購入できますし、店舗での購入も可能ですから、価格が安い上に、「ぷらっとのぞみ」より利用条件は緩いです。

ただし、所要時間は「のぞみ」が東京~名古屋間で約1時間40分、東京~新大阪間で約2時間30分。「こだま」は同約2時間40分、約3時間55分なので、「のぞみ」のほうが約6割程度の時間しかかかりません。

おおざっぱな表現をすると、「ぷらっとのぞみ」は、「ぷらっとこだま」より2割価格は高いものの、4割早く着けるといえそうです。

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回数券とEX早特21の間

次に「EX早特21」とも比べてみましょう。「EX早特21」は、東京~名古屋間が8,960円、東京~新大阪間が11,200円です。それに比べると「ぷらっとのぞみ」は11~13%高くなっています。

ただし、「EX早特21」は、21日前までの発売で、乗車駅を朝6時台、昼11~15時台に出発する列車限定です。それに比べると、「ぷらっとのぞみ」のほうが利用機会は広いです。

新幹線回数券の1枚あたりと比較すると、「ぷらっとのぞみ」のほうが安いです。

新幹線回数券は販売枚数や席数の限定がなく、金券ショップで購入すれば乗車直前に1枚でも購入可能です。特定都区市内制度も適用されます。それに比べれば「ぷらっとのぞみ」は制約が多いので、そのぶん価格が安い、ということになりそうです。

要するに、「ぷらっとのぞみ」は新幹線回数券とEX早特21の間に位置する商品といえます。

「ひさびさ旅」とも比較を

「ぷらっとのぞみ」は、ウェブで予約して指定席券売機で受け取りが可能です。その点で、通常のJRのインターネット予約と利便性で大差ありません。新型コロナウイルス感染症で、東海道新幹線の利用者が激減しているなかで設定された、期間限定のチケットですし、上手に活用したいところです。

ただ、現在はJR東海ツアーズは、「ひさびさ旅は、新幹線!」というキャンペーンを実施しており、東海道新幹線の格安ツアーを多数販売しています。

往復の正規価格より安く、宿泊がセットになっている商品もあり、旅の目的によっては、そちらのほうがお得かもしれません。

「ひさびさ旅は、新幹線」については、こちらのページでも解説しました。購入前にしっかり比べてみるといいでしょう。

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