「台湾博物館鉄道部園区」オープン。旧台湾総督府鉄道部の本庁舎

台北駅西側に

国立台湾博物館の「鉄道部園区」がオープンしました。かつての台湾総督府鉄道部の本庁舎を博物館として整備したものです。

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台湾鉄道部本庁舎

台湾総督府交通局鉄道部は、清朝時代の鉄道を引き継いで1899年に設立された組織で、台湾鉄路管理局の前身にあたります。鉄道部の本庁舎は1918年に建築されたもので、中華民国への帰属後、1990年まで台湾鉄路管理局の庁舎として使われました。

2005年に古蹟(重要文化財)に指定され博物館としての整備が進められ、2020年7月6日に、「国立台湾博物館鉄道部園区」の一部として一般開放が開始されました。

国立台湾博物館は、1908年に開館した台湾総督府博物館を前身とするものです。本館は台北駅南側の二二八和平公園内に位置しますが、鉄道部園区は台北駅西側にあります。

8つの文化財

新たに開館した台湾博物館鉄道部園区の区域内には、旧総督府鉄道部の本庁舎のほか、食堂、八角楼、電気室、工務室、戦時作戦指揮センター(以上、国指定古蹟)、鉄道部台北工場、清朝の機械局跡(以上、市指定古蹟)の8つの文化財があります。

本庁舎は煉瓦と木の混合建築で、博物館では主たる展示室として使われています。台湾の急行列車にあたる「莒光号」で使われた客車が運び込まれ、車内を開放しています。1970年代の台北駅周辺を再現したジオラマや鉄道部品などの展示があります。

台湾博物館鉄道部園区
画像:国立台湾博物館ウェブサイトより

防空壕を活用した「戦時作戦指揮センター」も見所。日本統治時代には円形の外観の防空壕として建設されたものですが、国共内戦時に円錐形に改造されたとのことです。

台湾博物館鉄道部園区
画像:国立台湾博物館ウェブサイトより

詳細をさらにご覧になりたい方は、こちらの動画をどうぞ。

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「旧台北機廠」も整備中

台北では、日本鉄道時代の車両基地「旧台北機廠」も鉄道博物館として開放する計画があります。それについては、こちらの記事で書きました。

「台湾鉄道博物館」計画が始動。日本統治時代の鉄道工場を保存、583系も展示へ

「旧台北機廠」の整備完了は2026年の予定ですが、すでに583系は搬入されているそうで、限定的な一般開放も行われています。台湾博物館鉄道部園区と、旧台北機廠の全面開放が行われれば、日本の鉄道ファンにも人気を集めそうです。(鎌倉淳)

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