東京~盛岡を新幹線で格安旅行する方法【2023年版】格安チケット、割引きっぷを全網羅

「はやぶさ」か「やまびこ」か

東京~盛岡を新幹線で安く行く方法について、2023年の最新情報を反映してまとめてみました。東北新幹線「はやぶさ」「やまびこ」の基本的な割引きっぷから、ややマニアな買い方までご紹介します。

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東京・盛岡価格比較

最初に、東京~盛岡間を東北新幹線で旅行する際の価格表をまとめて掲載しておきます。詳細は順に説明していきます。

東京~盛岡の新幹線価格比較
きっぷ 価格
指定席通常価格(はやぶさ) 15,010円
指定席通常価格(やまびこ) 14,490円
自由席通常価格(やまびこ) 13,960円
えきねっとトクだ値5(はやぶさ) 14,060円
えきねっとトクだ値10(やまびこ) 12,850円
お先にトクだ値25(はやぶさ) 11,100円
お先にトクだ値30(やまびこ) 9,990円
株主優待割引(はやぶさ指定席) 9,000円
株主優待割引(やまびこ指定席) 8,690円
パッケージツアー 約25,000円~

※「こまち」は「はやぶさ」と同価格、「はやて」は「やまびこ」と同価格です。

 

盛岡駅

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4つの列車種別

はじめに、東京~盛岡間の東北新幹線には、「はやぶさ」「こまち」「やまびこ」「はやて」の4列車があります。ただし、「はやて」の本数は少なく、「こまち」は秋田新幹線直通列車なので、おもに利用するのは「はやぶさ」か「やまびこ」です

所要時間は列車により大きく異なります。「はやぶさ」の最速列車は約2時間10分。「はやぶさ」の遅い列車(仙台~盛岡各停)は約2時間50分。「やまびこ」はおおむね3時間20分~30分くらいです。

指定席特急料金は、「はやぶさ」「こまち」が15,010円、「やまびこ」「はやて」が14,490円です。自由席特急料金は13,960円です。自由席が連結されているのは「やまびこ」だけです。

それぞれに速い列車と遅い列車がありますが、同じ列車種別なら価格は同じです。そのため、チケットを購入する前に、選択した列車の所要時間をよく確認しましょう。

えきねっと

ここからが本題ですが、新幹線に安く乗る方法として、最初にチェックすべきなのはインターネットの割引です。

東京~盛岡間で利用する東北新幹線では、JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」で割引きっぷが発売されています。「えきねっと」は会員制ですが、年会費は無料で、誰でも登録できます。

「えきねっと」では、「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」という割引きっぷを販売しています。「トクだ値」は前日まで発売、「お先にトクだ値」は13日前午前1時40分まで(実質14日前まで)発売です。

期間限定で「お先にトクだ値スペシャル」という割引きっぷが設定されることもあり、20日前午前1時40分まで(実質21日前まで)発売しています。ただし、現在、東京~盛岡間で普通車の「お先にトクだ値スペシャル」の設定はありません。

東京~盛岡間の普通車指定席の割引は以下のようになっています(通年同額)。


・えきねっとトクだ値(はやぶさ)14,060円
・えきねっとトクだ値10(やまびこ)12,850円
・お先にトクだ値(はやぶさ)11,100円
・お先にトクだ値30(やまびこ)9,990円

東京~盛岡間のえきねっとトクだ値は、「はやぶさ」「やまびこ」それぞれにありますが、割引率が異なります。「はやぶさ」は5%と25%、「やまびこ」は10%と30%です。

なお、えきねっとトクだ値は、いずれも「新幹線eチケットサービス」での扱いとなっています。インターネット(えきねっと)で購入し、交通系ICカードを登録すれば、そのまま新幹線の改札口を通過できます。紙のきっぷとして受け取って乗車することも可能です。

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JR東日本株主優待券

JR東日本の株主優待割引券を利用すれば、1枚につき運賃・料金が40%割引になります。

・株主優待割引(はやぶさ・こまち指定席) 9,000円
・株主優待割引(はやて・やまびこ指定席) 8,690円
・株主優待割引(自由席) 8,370円

上記の価格は、いずれも株主優待割引券を利用した場合です。株主優待割引券は金券ショップなどで購入できます。現在は1枚3,500円程度で入手可能です。

株主優待割引券を3,500円で入手した場合、「はやぶさ」「こまち」指定席が12,500円、「はやて」「やまびこ」指定席が12,190円、「やまびこ」自由席が11,870円となります。

この場合、「えきねっとトクだ値」よりは安く、「お先にトクだ値」よりは高いです。株主優待割引券をいくらで購入できるかによりますが、4,000円以下で購入できるなら狙い目でしょう。乗車日当日の購入でも割引が受けられますので、「えきねっとトクだ値」が買えなかったら、金券ショップで株主優待券を買ってみるのもいいでしょう。

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回数券のばら売り

新幹線に安く乗る方法として、金券ショップで「回数券のばら売り」を探す人もいるかもしれません。

以前は、金券ショップで指定席回数券がばら売りされていましたが、東北新幹線の回数券は2021年6月を以て発売が終了しています。そのため、東京~盛岡間の新幹線回数券のばら売りを、金券ショップで購入することはできません。

いま、金券ショップで販売している東北新幹線の格安チケットは、上述のJR東日本株主優待券だけです。つまり、金券ショップで東京~盛岡間の「格安チケット」が販売されているとしたら、株主優待券を使ったきっぷです。

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首都圏週末フリー乗車券

盛岡発で、土休日の2日間で東京を往復する旅行なら、「首都圏週末フリー乗車券」を使う方法もあります。首都圏週末フリー乗車券は12,880円で、盛岡~東京の往復と、首都圏エリアのJR東日本線が乗り降り自由になります。ただし、新幹線特急券は別に購入しなければなりません。

首都圏週末フリー乗車券と正規料金の新幹線特急券を組み合わせた値段は以下の通りです。(首都圏週末フリー乗車券を片道6,440円として計算)

・首都圏週末フリー乗車券+「はやぶさ」「こまち」指定席 12,870円
・首都圏週末フリー乗車券+「はやて」「やまびこ」指定席  12,350円
・首都圏週末フリー乗車券+「やまびこ」自由席 11,820円

土日限定の往復なので利用機会は限られるものの、列車の座席数制限などはないので使いやすいでしょう。

また、首都圏週末フリー乗車券は、首都圏のJR線が乗り放題なので、たとえば目的地が東京駅でなく、八王子駅や横浜駅といった郊外のJR駅の場合、そこまでの乗車券が不要なので、さらにおトクになります

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パッケージツアー

往復の新幹線と宿泊がセットになった旅行商品(パッケージツアー)です。日本旅行の「JR・新幹線+宿泊セットプラン」、JTBの「ダイナミックパッケージMySTYLE」、びゅうトラベルの「JR東日本ダイナミックレールパック」などがあります。

サイト上で予約・決済し、きっぷは新幹線駅構内にある指定席券売機で受け取れます。

選べる列車は基本的に「やまびこ」です。「はやぶさ」も選べますが、追加料金が片道2,000円程度かかりますので、お得度は下がります。

・新幹線指定席往復+ホテル1泊で25,000円程度~

新幹線の往復正規価格より2割程度安い価格で、宿泊がついてきます。立地や設備のいいホテルだと少し高くなりますが、それでも27,000円程度出せば、そこそこのホテルに泊まれます。

時間帯のいい列車は値段が少し高くなります。出発前日まで予約でき、一部は当日予約も可能です。

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ちなみにバスは?

東京~盛岡間の高速バスは、夜行バスが主体で、7時間程度です。新幹線なら昼間に2~3時間程度で移動できますので、それに比べると大変です。

JR高速バスの場合、東京(東京駅八重洲南口)~盛岡駅東口間の価格が5,000円~9,900円。曜日や便によって価格が変わりますが、普通の週末は6,000円前後で購入できます。3列シートで快適です。

そのほか、格安高速バスの4列シートバスなら4,000円~7,000円程度です。

おもなバスは、楽天トラベルで予約できます。

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まとめてみると

東京~盛岡間の割引きっぷには「はやぶさ」対象と「やまびこ」対象のものがありますが、安さなら「やまびこ」でしょう。所要時間は、「はやぶさ」が約2時間10分に対し、「やまびこ」は約3時間20分かかりますので、1時間以上違います。1時間の違いを念頭に、きっぷを選ぶといいでしょう。

ベーシックな割引きっぷは、ネット予約で購入できる「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」です。ただし、座席数は限定なので、時間帯の良い列車のチケット確保は簡単ではありません。

「はやぶさ」に乗れる割引きっぷとしては、株主優待割引も狙い目でしょう。JR東日本の株主優待割引券を金券ショップで4,000円以下で購入できれば、お得に利用できます。株主優待割引は販売座席数の制限がないので、空席があれば好きな時間の列車に、直前予約で乗車できるのもメリットです。

気軽に時間帯や列車を選ばずに乗れるという点で、13,960円の自由席を定価で買うのもいいでしょう。ただし、「やまびこ」号にしか乗れません。盛岡発の土休日の往復旅行で、東京近郊の路線にも乗るのなら、「首都圏週末フリー乗車券」との組み合わせがおトクです。

宿泊を伴う旅行なら、「JTBダイナミックパッケージMySTYLE」や、日本旅行「JR・新幹線+宿泊セットプラン」、「JR東日本ダイナミックレールパック」も選択肢になりそうです。

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