JAL、ANAが成田~ウラジオストク線を開設へ。極東ロシアブームが来る?

ビザ要件緩和で行きやすく

JALとANAが揃って成田~ウラジオストク線を開設します。極東ロシアは日本から近く、電子ビザの導入で行きやすくなっており、手軽な海外旅行先となりそうです。

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極東の軍事都市

ウラジオストクはロシア沿海地方の州都です。極東ロシアを代表する都市の1つで、旧ソ連時代は軍事的な理由で外国人は入域禁止とされていました。日本から最も近く「欧州の街並み」が楽しめる大都市でもあります。

東京から直線距離で約1000kmで、ソウルより近いのですが、日本とロシアの国際関係などもあり、これまで旅行先としてあまり注目を浴びていませんでした。

しかし、日露交渉で双方のビザ要件の緩和が進み、日本人は2017年から、電子ビザのみでロシア極東を訪れることができるようになっています。日本側も、ロシア人に対するビザ要件を緩和しています。

ウラジオストク金角湾

2020年就航

こうした状況で、JALとANAが相次いでウラジオストクへの就航を検討。JALは2020年度3月に始まる夏季ダイヤより、成田~ウラジオストク線を毎日運航すると発表しました。機材はボーイング737-800型機(2クラス144席:ビジネス12席、エコノミー132席)を使用します。

スケジュールは以下の通りです。

■JAL成田~ウラジオストク線時刻表
成田11:20→ウラジオストク14:45
ウラジオストク16:25→成田17:40

ANAも2020年3月に成田~ウラジオストク線を開設します。こちらは冬ダイヤ中に就航ということで、JALより少し早くなりそうです。詳細な時刻表や機材は未定ですが、JALとそう変わらない時間帯、機材になるとみられます。

成田~ウラジオストク間には、ロシア系のアエロフロートとS7航空がすでに就航していますが、日系航空会社の直行便の定期路線は、史上初です。

日本の大手航空会社が揃って就航となれば、観光キャンペーンも活発に行われ、「極東ロシアブーム」が湧き起こるかもしれません。近くて遠かった極東の都市が、いよいよ身近になりそうです。(鎌倉淳)

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