成田空港にカプセルホテルが登場。LCC早朝便を利用するのに便利。前泊して休日を上手に使おう!

成田国際空港会社NAAは、成田空港内の第2旅客ターミナル地下に、カプセルホテルを設置すると発表しました。開業は7月20日です。宿泊費は1泊3900円(税別)からです。

開業するのは、カプセルホテル「ナインアワーズ 成田空港」。ナインアワーズは京都に先端的なカプセルホテルを運営しており、成田空港は2号店になります。129人が利用でき、宿泊だけでなく、休憩やシャワーのみの利用も可能。格安航空会社LCCの早朝便利用者や、国際線の乗り継ぎ客がターゲットです。

場所は、第2旅客ターミナルビルにつながる第2駐車場ビルの地下1階です。一つのカプセルの面積は2.2平方メートル。男性用は71、女性用は58あり、別にシャワールームを16備えます。宿泊料金は時期によって変動する可能性もあるそうです。宿泊は3900円ですが、休憩(デイユース)は最初の1時間が1500円で、シャワーのみの利用は1時間以内で1000円です。カプセルホテルの値段としては安くありませんが、空港の宿泊施設としては「格安ホテル」といっていいでしょう。

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カプセルホテル代を加えてもLCCが安い

成田空港は、ジェットスターやバニラエア、春秋航空の3社のLCCの拠点となっていて、いずれも早朝便を設定しています。早朝便に乗るために、これまで利用者は前日から周辺のホテルに泊まったり、空港内のベンチで一夜を明かしたりしています。

そのため、成田空港内にカプセルホテルを作って欲しい、という声は以前からあり、それに空港会社が応えた、ともいえます。LCCの早朝便は格安で知られていて、札幌や那覇まで5000~6000円程度の価格になっていることも珍しくありません。4000円のカプセルホテル代を加えてもまだ安いです。

成田空港カプセルホテル

空港に泊まれば、早朝から時間を有効に使えるというメリットもあるでしょう。「家で6時に起きて10時の飛行機に乗る」よりも、「空港に前泊して6時に起きて7時の飛行機に乗る」ほうが、休日の使い方としては賢いかもしれません。空港の格安ホテルは、こうした新しい旅行法を提供してくれる設備といえるでしょう。

空港内のカプセルホテルは、羽田空港にもありますので、成田空港が2つめです。羽田空港にあるカプセルホテル「ファーストキャビン」も、快適性が売り物の豪華カプセルホテル。成田空港も同水準のアコモデーションになりそうです。

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