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いすみ鉄道、廃止も含めた議論へ。「あり方検討会議」が初会合

巨額の復旧・維持費用が重荷に

いすみ鉄道の将来像を議論する「いすみ鉄道が担う地域公共交通のあり方検討会議」の初会合が開催されました。千葉県や沿線自治体、いすみ鉄道などが参加し、鉄道の存続や、廃止によるバス転換を含め、地域交通のあり方を検討します。

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脱線事故で全線運休

いすみ鉄道は、千葉県の大原~上総中野間26.8kmを結ぶ第三セクター鉄道です。旧国鉄の木原線を引き継いで、1988年に営業を開始しました。

2024年10月に脱線事故が発生し、その後、全線運休が続いています。現在は代行バス輸送を実施しています。

いすみ鉄道

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合計70億円の費用

大原~大多喜間の復旧費用は約10億円で、すでに復旧作業に着手しています。大多喜~上総中野間の復旧費用も最大10億円程度と見積られています。

さらに、全線で安全な運行を続けるには10年間で50億円程度の費用がかかるという見通しも示されています。総額で70億円です。

これを受け、同社が千葉県に今後の対応協議を申し入れていました。

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「結論ありきではない」

あり方検討会議の初会合は2026年5月27日に大多喜町役場で開催されました。会議には千葉県、いすみ市、大多喜町、勝浦市、御宿町、いすみ鉄道、有識者が参加。2027年度までに計5回程度開催し、提言をまとめる方針です。

各社報道によると、会議では「鉄道存続ありき」「廃止ありき」といった前提を置かず、地域交通全体の視点から検討する方針が確認されました。

全線復旧のほか、全線廃止や一部区間の廃止も視野にいれて議論される見通しで、実質的に存廃協議に入った形です。

近年は全国でローカル線再構築議論が相次いでおり、同じ千葉県内のJR久留里線の久留里~上総亀山間では廃止が決まりました。いすみ鉄道の先行きも、厳しい議論になりそうです。(鎌倉淳)

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旅行総合研究所タビリス代表。旅行ブロガー。旅に関するテーマ全般を、事業者側ではなく旅行者側の視点で取材。著書に『鉄道未来年表』(河出書房新社)、『大人のための 青春18きっぷ 観光列車の旅』(河出書房新社)、『死ぬまでに一度は行きたい世界の遺跡』(洋泉社)など。雑誌寄稿多数。連載に「テツ旅、バス旅」(観光経済新聞)。テレビ東京「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」ルート検証動画にも出演。