「はるか」「ラピート」の運行半減へ。関西空港利用者激減で、アクセス特急も大幅運休

土休日「ラピート」は7割運休。

JR西日本と南海電鉄は、関西空港のアクセス特急「はるか」「ラピート」の一部列車を運休すると発表しました。新型コロナウイルス感染症の発生拡大の影響によるもので、両列車とも運転本数はおおむね半減となります。

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「はるか」は1時間間隔に

JR西日本は、関西空港と大阪・京都などを結ぶ関空特急「はるか」について、一部列車を運休すると発表しました。運休期間は4月24日からで、特急「はるか」の定期列車の約半分が当面運休します。

運休となる「はるか」は、おおむね1時間に1本。同列車はおおむね30分間隔で運転していますが、4月24日以降は1時間間隔となります。これまで一日あたり60本運行していましたが、当面、32本の運行となります。

はるか281系

「ラピート」は日中運休

南海電鉄も、関西空港と難波を結ぶ特急「ラピート」について、一部列車を運休すると発表しました。運休期間は4月24日から当面の間で、1日あたり33本から平日は16本に、土休日は9本となります。平日は約半減、土休日は7割減です。

運休するのは平日下りが難波8時30分~16時30分発の全列車、土休日下りは同10時30分発以降の全列車です。平日上りは関西空港9時33分~17時35分発の全列車、土休日は11時35分発以降の全列車です。

関西空港では、国際線旅客便の発着がほぼゼロになっていて、アクセス特急の利用者は激減しています。JR「はるか」の4月の乗客数は、前年同期比で10%程度。南海「ラピート」の乗車率は、緊急事態宣言発令後の8日以降、3~4%程度に落ち込んでいるとのことで、乗客減少は深刻です。新型コロナウイルス感染症の流行収束のメドは立たず、両列車が平常運転に戻る時期は見通せません。

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