NTTドコモが「海外1dayパケ」を一部値下げ。「アメリカ980円、西ヨーロッパ1,280円」にほぼ統一。

NTTドコモが「海外1dayパケ」の一部区域で2014年9月10日から値下げしました。これまで1日1,580円だったアメリカ本土、ハワイ、アラスカ、米領バージン諸島、プエルトリコ、フィリピンが1日980円に。同じく1日1,580円だったアイルランド、スイス、ルクセンブルク、リヒテンシュタインが1日1,280円にそれぞれ値下げとなりました。

海外1dayパケは、2013年12月に始まった海外定額通信サービスです。海外旅行先で1日980円~1,580円の定額料でパケット通信を利用でき、利用開始操作をしてから24時間通信できるのが特徴です。

広告

ドコモの海外パケット定額サービスとしては、「海外パケ・ホーダイ」もありますが、1日最大2,980円と高額なのが欠点。そのため、海外1dayパケは割安な価格設定で利用者を集めています。ただし、海外1dayパケでは、24時間のデータ送信量が最大30MBに設定されていて、それを超えた場合、通信速度が送受信時最大16kbpsに制限されます。

これらの詳細はすでに、「「海外1dayパケ」と「海外パケ・ホーダイ」を比較。ドコモの海外旅行サービスはどちらがお得か?」という記事で書いていますので、ご興味のある方はご覧ください。

海外1dayパケ

低価格に統一

さて、海外1dayパケは、海外でそれほどウェブ閲覧などはしないけれど、メールやLINEのやりとりをしたい、という人には便利なサービスです。ただし、1日980円のエリアならお得なのですが、1,580円のエリアだとあまりお得感はありません。とくに、ライバルとなるモバイルルータに比べると明らかに割高です。

1,580円エリアは、当初設定で、アメリカ本土・ハワイ、インド、フィリピン、ニュージーランド、スイス、トルコ、ロシア、ブラジル、アラブ首長国連邦、エジプトなどの国でした。今回、そのうちの、アメリカの本土・海外領土、そしてフィリピンが一気に980円に値下げとなり、スイスやアイルランドが1,280円になったわけです。スイス、アイルランド以外の西ヨーロッパ主要国はもともと1,280円でしたので、西ヨーロッパはこれでほぼ1,280円に統一されました。

つまり、アメリカは980円、西ヨーロッパは1,280円となったわけで、シンプルで低価格に統一されたといえます。

ただし、北米でもカナダは1,280円です。また、ヨーロッパでも、西欧以外は1,580円の国は多いので、利用時にはご注意を。ヨーロッパの1,580円エリアは、北欧、東欧諸国、ギリシアなどです。また、旅行者の多い東南アジアでは、カンボジア、ラオス、ブルネイが1,580円です。

モバイルルータでも1日1,000円程度はかかりますので、1日1,280円以下なら、利便性で海外1dayパケに軍配が上がるでしょう。もちろん、データ送信量制限が厳しいので、ネットのライトユーザー以外にはおすすめできません。

 無線LAN搭載SDHCカード(FlashAir)

広告
前の記事「現代の稚泊航路」日ロフェリー・サハリン航路が廃止危機。ハートランドフェリーが赤字で撤退を検討中
次の記事バニラエアが成田~香港線、成田~高雄線を開設。国際線に力点で、インバウンド重視を鮮明に