本家「リムジンバス」が新宿~成田空港の深夜便を開設。ジェットスターの早朝出発便に対応するが、運賃は定価3000円

ジェットスターに続きエアアジアも就航した成田空港。格安航空会社LCCが午前6時台の早朝便を続々と就航させていますが、それに対応するアクセスが広がってきました。今度は、「本家リムジンバス」といえる東京空港交通リムジンバスが新宿発の深夜便の開設を発表しました。

その説明の前にLCCの早朝便を説明しておきましょう。ジェットスター・ジャパンの成田の始発便はなんと午前6時の関西空港行き。その後も、6時から6時半頃にかけて、各地へフライトがあります。エアアジア・ジャパンも午前6時45分発の新千歳行き、7時発の福岡行きが設定されています。これらに対応して、成田空港の第2旅客ターミナルは早朝3時半から開きます。

当然ですが、午前3時半には電車は動いていません。ただ、京成バスなどが運行する「東京シャトル」という格安バスが東京駅を午前1時30分に出る深夜便を設定しました。今回のリムジンバスは、これに続くもので、新宿発の成田空港行き深夜便は初めてです。

リムジンバス(画像:東京空港交通)

運行開始は2012年8月17日。新宿駅西口23番リムジンバスのりばを午前1時30分に出発、途中、酒々井PAに経由し、成田空港第2ターミナル1階南口14番に午前3時30分に到着します。

運賃は3000円。昼間のリムジンバスと同水準で、東京駅発の「東京シャトル」より定価で1000円高い設定です。ただし、開設記念キャンペーンとして、9月30日まで片道2,000円で乗車できる「深夜便開設記念キャンペーン」が実施されます。乗車日の1ヶ月前から前日までリムジンバス予約・案内センター、またはウェブサイトで予約が可能です。支払いは現金のみです。

以下、概要です。

■開設日 : 平成24年8月17日(金)1時30分発【16日(木)深夜25時30分】

■乗車場所 : 新宿駅西口23番リムジンバスのりば 

■運賃 : 大人片道3,000円(小人半額)
【深夜便開設記念キャンペーン】大人片道2,000円(小人半額)※9月30日(日)まで
他の割引との重複適用はなし。支払いは現金のみ。クレジットカードは利用不可。

■所要時間 : 約120分 ※バスは第2ターミナルのオープン時間(3:30AM)に合わせて1階14番バス停に到着します。

■予約方法 :
乗車日の1ヶ月前より前日までリムジンバス予約・案内センターまたはインターネット(リムジンWeb)にて。深夜便に限りWebでのeチケットの取扱いはなし。
リムジンバス予約・案内センター:03-3665-7220 9:00~19:00/月~金 9:00~18:00/土・休日

■運行時刻 :
新宿駅西口 1:30
酒々井PA到着 2:40
酒々井PA出発 3:15
成田空港 3:30
※1 途中、酒々井PAにて時間調整します。
※2 第2ターミナル行きです。第1ターミナルへは行きません。

深夜便はいいですが、定価の運賃が3000円だとすると、微妙です。なぜなら、ジェットスターの早朝便のウリは「価格の安さ」だからです。大阪や福岡まで5000~6000円で行けたとしても、新宿~成田が3000円もかかるとなれば、二の足を踏む人も多そう。ましてや、新宿から成田まで事実上一晩かけて行くとなると、高速バスのほうが楽なんじゃないか、とすら思えます。都内から大阪や福岡にもバスはありますし。

となると、成田発の早朝便は、バスでは行けない札幌や沖縄までの利用者向けなのかもしれませんね。

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