JR北海道が札幌駅の大規模リニューアル計画を公表しました。東西コンコースを全面刷新するほか、エキナカ商業施設の面積を約1.5倍に拡大し、30店舗規模に増やします。北海道新幹線の札幌延伸を見据え、北海道らしさを体感できる滞在空間へと生まれ変わります。
東西コンコースをリニューアル
JR北海道は2026年5月20日、札幌駅リニューアル計画の概要を発表しました。老朽化した駅設備を更新するとともに、北海道新幹線札幌延伸を見据えた駅空間へと刷新します。
今回のリニューアルで大きく変わるのが東西コンコースです。
東コンコースは、北海道大学や赤れんが庁舎へ続く導線を意識し、「北海道の歴史や文化を感じられる空間」をテーマに整備します(下イラスト)。一方、西コンコースは、新幹線札幌駅や北5西1・2地区再開発ビルへの接続を意識し、「未来を感じる空間」を目指します。

エキナカ30店舗規模に拡大
エキナカ商業施設も大幅に拡充されます。
現在約1300平米の商業面積は、約2000平米へ拡大。店舗数も18店舗から約30店舗へ増やす計画です。
開発コンセプトは「DO 3 STORY(ドウ サン ストーリー)」で、北海道で生まれた「ヒト・モノ・トキ」の物語を発信する施設と位置づけます。


観光客だけでなく地元客の日常利用も重視します。
計画では、定番土産店に加え、北海道の旬を扱うスイーツ店、惣菜店、飲食店、ソウルフード系店舗、ベーカリー、コンビニなどの導入を想定します。
駅改札近くという立地を生かし、“クイック利用”しやすい構成にする方針です。エキナカ商業施設の開業目標2027年度末です。

観光案内機能も強化
観光案内機能も再編されます。
「みどりの窓口」「JRインフォメーションデスク(外国人デスク)」「北海道さっぽろ観光案内所」を隣接配置し、案内機能を強化します。
列車案内と観光案内を一体的に提供できるようにする目的のようで、インバウンド増加を見据えた対応といえそうです。
改札外トイレは廃止へ
設備面では、ロッカーやベンチ配置を見直し、混雑緩和を図ります。デジタルサイネージも増設されます。一方で、改札外トイレは廃止されます。
また、西改札口は位置を変更。柱との距離を確保し、自動改札通過時の混雑緩和を図ります。
「カマクラ風」待合室も新設
改札内では、従来の待合スペースを本格的な待合室へ変更します。
冬の寒さ対策を重視し、暖房効果を高めた空間とする計画で、デザインは「カマクラ」がモチーフ。北海道らしさを演出します。喫煙スペースは縮小します。
2026年秋ごろの使用開始を予定しています。

2026年度は改札移転ラッシュ
リニューアルにともない、札幌駅では、2026年度に、大規模な動線変更がおこなわれます。
2026年9月頃には東コンコースで有人改札や券売機、みどりの窓口を移転。10月頃には西コンコースでも券売機や改札を一時移設します。2027年3月頃には再度、西改札を移転する予定です。
リニューアル工事全体の完了は2029年度第1四半期頃を予定しています。新幹線延伸開業はまだ先ですが、札幌駅は、本格的な工事の時代を迎えるようです。























