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くま川鉄道、9月20日に全線運転再開。豪雨被災から6年ぶり

球磨川第四橋梁を再建

くま川鉄道が2026年9月20日に全線で運転を再開します。2020年7月の熊本豪雨で被災して不通になって以来、6年ぶりの運転再開となります。

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橋梁流出で復旧に遅れ

くま川鉄道は、JR肥薩線人吉駅と接続する人吉温泉駅から湯前駅までの24.8kmを結ぶ第三セクター鉄道です。

2020年の熊本豪雨で大きな被害を受け全線で不通となり、202年に肥後西村~湯前間の18.9kmが復旧していました。残る人吉温泉~肥後西村間は、途中の球磨川第四橋梁が流された影響で復旧が遅れ、バスによる代替輸送が続いています。

熊本県などでは、2025年の全線運転再開を目指して復旧作業を続けてきましたが、第四橋梁の橋脚を設置する川床に強固な岩盤が見つかり、工事が遅れていました。しかし、その工事にもメドがついたとして、2026年9月20日に全線で運転を再開すると発表しました。

くま川鉄道運転再開
画像:くま川鉄道ウェブサイトより

 
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「特定大規模災害補助金」を活用

球磨川第四橋梁の復旧工事は7月中に終わる見通しです。試運転を含む40日程度の安全確認が必要なため、9月20日を運転再開日としました。

運営形態は上下分離方式に移行し、「特定大規模災害等鉄道施設災害復旧事業補助」の適用を受けます。これにより、復旧費の97.5%を国が実質的に負担します。復旧後は、くま川鉄道が運行を担い、自治体が施設を保有する形になります。

復旧にあわせて、川村駅は人吉温泉駅側に移設します。豪雨でホームが流失するなどの被害を受けたためです。新駅の名称は「相良十島(さがらとしま)駅」に変更します。

また、地元の要望を受け、東多良木駅も全線開通にあわせて「多良木青蓮寺(しょうれんじ)駅」に改称します。(鎌倉淳)

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旅行総合研究所タビリス代表。旅行ブロガー。旅に関するテーマ全般を、事業者側ではなく旅行者側の視点で取材。著書に『鉄道未来年表』(河出書房新社)、『大人のための 青春18きっぷ 観光列車の旅』(河出書房新社)、『死ぬまでに一度は行きたい世界の遺跡』(洋泉社)など。雑誌寄稿多数。連載に「テツ旅、バス旅」(観光経済新聞)。テレビ東京「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」ルート検証動画にも出演。