東京~三島を新幹線で安く行く方法について、2024年の最新情報を反映してまとめてみました。「ひかり」「こだま」について、基本的な割引きっぷから、ややマニアな買い方までご紹介します。
東京・三島価格比較
東海道新幹線で東京~三島を旅行する場合、「ひかり」と「こだま」がありますが、価格は同額です。正規の指定席特急料金が4,600円、自由席特急料金は4,070円です。これがいわゆる「通常料金」です。
ゴールデンウィークなどの最繁忙期は指定席料金が400円増し、週末など繁忙期が200円増し、オフシーズンの平日など閑散期は200円引きになります。
東京~三島間の新幹線の割引きっぷを、以下に表にしてまとめておきます。詳細は下のほうで説明していきます。
きっぷ | 価格 |
---|---|
指定席通常価格 | 4,600円 |
自由席通常価格 | 4,070円 |
EX早特1(自由席) | 3,730円 |
EX早特7(指定席) | 4,270円 |
新幹線回数券(1枚あたり) | 3,730円 |
EXこだまグリーン早特3 | 4,280円 |
株主優待割引(指定席) | 3,680円 |
株主優待割引(自由席) | 3,250円 |
日帰りツアー | 往復8,400円~ |
宿泊ツアー | 往復14,000円~ |
※EX早特1/7は2024年3月16日から使用開始、新幹線回数券は12月22日で発売終了。
自由席を使う
まず、基本的なルールとして、自由席は指定席に比べて安いです。上述したように、指定席の正規価格は4,600円、自由席は4,070円です。自由席は指定席より約12%も安いので、簡単ですが効果的な格安旅行法です。
・自由席 4,070円
「ひかり」も「こだま」も自由席の価格は同じです。「ひかり」号は所要時間が約43分と速いですが、自由席は5両。「こだま」は約50~53分とやや遅いですが、自由席は8~10両。
10分の差をどう考えるかですが、着席の確率を高めたいなら「こだま」を使うのもいいでしょう。
スマートEX
「スマートEX」は、東海道新幹線のインターネット予約サービスです。会員制ですが、年会費は無料で、誰でも登録できます。交通系ICカード(Suica、TOICA、ICOCAなど)があれば、チケットレスサービスも利用できます。
スマートEXサービスを使うと、「ひかり」「こだま」の普通車指定席が通常価格の200円引きで利用できます。
スマートEXには、独自の割引きっぷが設定されています。東京~三島間の割引きっぷには、以下のものがあります。
・EX早特1(1日前までの予約、自由席)3,730円※2024年3月16日利用より
・EX早特7(7日前までの予約、指定席)4,270円※2024年3月16日利用より
・EXこだまグリーン早特3(3日前まで、こだま限定)4,280円
・EXこだまファミリー早特3(3日前まで、2人以上、こだま限定)3,630円
「EX早特1」「EX早特7」は、2024年3月16日利用開始のチケットです。「EX早特1」は、回数券1回あたりと同額です。自由席のみの設定で、購入期限は前日です。
「EX早特7」は購入期限が7日前で、「ひかり」「こだま」の指定席が利用できます。
「EXこだまグリーン早特3」は、普通車指定席の定価よりも安い価格で、グリーン車に乗車できます。ゆったり移動したいときにはおすすめです。
「EXこだまファミリー早特3」は、2人以上の場合に格安で「こだま」を利用できます。子ども用もあるのでファミリー向けです。家族利用でなくても利用でき、友人同士でもOKです。
エクスプレス予約
エクスプレス予約は、東海道新幹線の有料会員制インターネット予約です。無料会員制度はなく、年会費1,100円を払って会員登録しなければ利用できません。そのため、敷居が高いのですが、4,330円で普通車指定席が利用できます。
・エクスプレス予約 4,330円(有料会員のみ利用可)
エクスプレス予約では、上記の「EX早特1」「EX早特7」「EXこだまグリーン早特3」「EXこだまファミリー早特3」も利用できます。
金券ショップで格安チケットを買う
新幹線に安く乗る方法として、金券ショップで「格安チケット」を探す人も多いでしょう。東京~三島間の新幹線では自由席回数券の設定があり、金券ショップでばら売りが販売されています。
ばら売り回数券では「ひかり」「こだま」の自由席に乗車することができます。払い戻しができないことと、ピーク時(4月27日~5月6日、8月11日~20日、12月28日~1月6日)に使えないことだけは気をつけてください。
価格は店により異なりますが、最近の相場は3,700円前後です。店によって、多少のばらつきがあります。割引率は普通車自由席の正規料金に対して9%程度、指定席に対して20%程度です。
・自由席回数券ばら売り 3,700円前後
新幹線回数券は2024年12月22日での販売終了が予定されています。利用期間は2025年3月31日までです。金券ショップでの取扱いも、この時期までに終了するとみられます。
JR窓口で新幹線回数券を買う
新幹線回数券は6枚セットです。もし、3人で往復旅行をするのなら、金券ショップにいかずとも、JR窓口で回数券を買うこともできます。回数券は3ヶ月間有効なので、そのあいだに1人で3往復する予定がある場合でも、回数券はお得です。
JR窓口での自由回数券の定価は、6枚綴り22,380円で、1枚当たり3,730円です。自由席の正規料金に対する割引率は約8%。指定席の正規料金に対する割引率では19%程度です。金券ショップでこれより安く買えるなら、そちらのほうがいい場合もあります。
・自由席回数券定価 22,380円(1枚あたり3,730円)
重ねて書きますが、自由席回数券は2024年12月22日での販売終了が予定されています。
JR東海株主優待券
JR東海の株主優待券を利用すれば、1枚につき運賃・料金が10%割引になります。2枚まで同時使用できますので、東海道新幹線が20%引きで利用できます。東京~三島では、指定席が3,680円、自由席が3,250円です。
・株主優待割引(指定席) 3,680円[要株主優待券2枚]
・株主優待割引(自由席) 3,250円[同上]
株主優待券は金券ショップなどで購入でき、相場は1枚900円程度です。900円で2枚入手した場合、指定席が5,480円、自由席が5,050円となります。これでは定価より高くなってしまうので、使う意味がありません。
株主優待券をもともと持っている人は別ですが、東京~三島間の場合、わざわざ購入してまで利用する価値はありません。
ぷらっとこだま
東海道新幹線の格安チケットの定番が「ぷらっとこだまエコノミープラン」。JR東海ツアーズという旅行会社が出している旅行商品です。2024年3月乗車分からは、EXサービスでの扱いとなります。
しかし、残念ながら、東京~三島間に「ぷらっとこだま」の設定はありません。
JR日帰りツアー
往復の新幹線がセットになった日帰り専用の旅行商品(パッケージツアー)です。JTBなどが取り扱っています。1名から利用可。「ひかり」も利用できます。
・新幹線指定席往復で8,400円~10,800円程度
片道あたり約4,000円で、新幹線で東京~三島間を日帰り利用でき、電子クーポンがついてきます。ただし、利用できる列車は限られます。通信可能なスマートフォンが必要です。
単純往復で自由席と同程度か、それ以上の価格なので、電子クーポンの用途を確認してから購入するといいでしょう。
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宿泊パッケージツアー
宿泊をともなう旅行の場合、往復の新幹線と宿泊がセットになった旅行商品(パッケージツアー)を使えばお得です。
JTBの「ダイナミックパッケージMySTYLE」、日本旅行の「JR・新幹線+宿泊セットプラン」などがあります。
サイト上で予約・決済し、きっぷは新幹線駅構内にある指定席券売機で受け取れます。
・新幹線指定席往復+ホテル1泊で14,000円程度~
新幹線の往復正規価格に5,000円ほどを足せば、宿泊がついてきます。立地や設備のいいホテルだと少し高くなりますが、それでも16,000円程度出せば、そこそこのホテルに泊まれます。
時間帯のいい列車は値段が少し高くなります。出発前日まで予約でき、一部は当日予約も可能です。
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乗車券の分割購入
最後に、やや裏ワザ的な買い方として、乗車券を分割購入する方法があります。
[運賃]
東京~蒲田 230円
蒲田~東神奈川 230円
東神奈川~戸塚 230円
戸塚~三島 1,340円
合計2,030円
・分割購入乗車券+新幹線特急券(指定席) 4,320円
乗車券を通算で買うよりも、280円安くなります。
分割購入は、JRの駅窓口でまとめて買えば購入時はそれほど面倒ではありませんが、4分割となると、新幹線乗降時の自動改札で引っかかる場合がありますし、利用するときはちょっと面倒です。JRの運賃制度に詳しい方以外にはおすすめしません。
まとめてみると
東京~三島間の新幹線で使いやすい格安チケットは、2024年3月16日利用開始の「EX早特1」でしょう。前日までの販売で、自由席券が約8%割引です。2024年12月までは、同じ価格水準で新幹線回数券が販売されています。金券ショップでばら売りが購入できるでしょう。
観光や宿泊を伴う旅行ならツアーも検討しましょう。JTBのダイナミックパッケージ、日本旅行の「JR・新幹線+宿泊セットプラン」などがあります。ただ、東京~三島間では、驚くほどの安さではありません。(鎌倉淳)
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