山陰本線長門市~小串間、運転再開へ動き出す。JR西日本が橋梁復旧の検討へ

美祢線は見通しなく

山陰本線長門市~小串間が、運転再開へ動き出します。JR西日本が具体的な検討を始めることを明らかにしました。

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2023年豪雨で被災

山陰本線長門市~小串間は、2023年6月30日からの豪雨で被災し、現在も不通が続いています。被災箇所は橋梁など計69箇所にのぼっています。

JR西日本は、被災箇所の詳細調査を進めてきましたが、1月29日にその結果を発表。橋脚が傾斜した粟野川橋梁(長門粟野~阿川間)について、橋脚の改築が必要と判断しました。

そのうえで、河川管理者である山口県と復旧工事について協議。通常、河川工事は増水期の春から夏には実施しませんが、通年で工事すれば工期を短縮でき、工費も抑えられることから、県の同意を得た上で、通年工事に向けた検討に着手する方針を示しました。

これにより、最短で1年半程度の工期で復旧できるとしています。橋梁復旧の工費は15億円程度が見込まれています。

山陰本線粟野川橋梁
画像:JR西日本

 
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部分的な運転再開も

粟野川橋梁区間以外では、部分的な運転再開も検討します。具体的には、比較的利用者の多い、下関寄りの小串~滝部間が優先されるようです。

一方、山陰本線の当該区間は利用状況が低迷していることから、JRは、復旧に向けた検討とあわせて、「鉄道としての持続可能性を確保するため」の協議を沿線自治体に申し入れる方針も明らかにしました。

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美祢線復旧には慎重

当日記者会見したJR西日本の広島支社長は、同時期に被災し、全線で不通となっている美祢線について「災害に対するリスクが非常に高い線区で、厚狭川の河川改修計画も10年程度かかる」と述べ、再度の被災に対する懸念を改めて表明しました。

「すぐに復旧について検討するということにはなかなか至らない」としたうえで、「沿線自治体などと持続可能性についての協議を進めていく」と、慎重な姿勢をみせています。(鎌倉淳)

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