8月3日の東北豪雨で、JR東日本各線に被害が出ています。運転再開まで時間がかかりそうな被災状況を、わかっている範囲でまとめました。【08/04 22:00情報更新】
濁川橋梁倒壊
磐越西線では、喜多方~山都間の濁川橋梁が倒壊しました。このため、磐越西線は喜多方~野沢間で運転を見合わせています。橋梁の再建には時間がかかるため、長期的に不通になりそうで心配です。
米坂線でも橋梁損壊
JR東日本の公式発表はありませんが、米坂線でも橋梁が損壊したようです。こちらも長期的な不通が懸念されます。
米坂線の橋が落ちた#米坂線 pic.twitter.com/peTiyn0mU1
— 藤澤 渓林 (@kirn_fjsw) August 3, 2022
坂町駅で冠水
羽越線の坂町駅では線路が冠水しています。
【大雨】新潟・村上市で駅が冠水 JR米坂線、羽越線が運転見合わせ
https://t.co/nvM3ujEgqT新潟県村上市では、JR米坂線の坂町駅が冠水して水浸しになっています。
画像は、JR東日本新潟支社が午前5時40分ごろに撮影したものです。 pic.twitter.com/fTyk8hmnqz
— 朝日新聞デジタル (@asahicom) August 4, 2022
奥羽線、花輪線で線路被害
奥羽本線では、下川沿~大館間で盛土を流出しました。このため、東能代駅~大館駅間で運転を見合わせています。復旧作業には相当の日数がかかる見込みです。
花輪線では土砂が線路に流入しました。
五能線では、岩館駅~深浦駅間で橋梁の損傷が確認されています。運転再開までは10日間前後を要する見通しです。
IGRでも道床流出
第三セクターのIGRいわて銀河鉄道も、線路冠水と道床流出が確認されています。
小繋~小鳥谷間の小繋トンネルでは、トンネル内へ水が流入しています。
奥中山高原~小繋間では、道床が流出しました。
これらの影響により、沼宮内~二戸間で運休しています。復旧には数日かかる見通しです。
被害を受けた路線には貨物列車が走る重要な幹線も含まれますし、地元住民の貴重な足や、鉄道ファンに人気のローカル線も含まれます。早期の復旧を願いたいところです。(鎌倉淳)