波照間空港に航空路線が復活へ。「不定期チャーター便」構想が起動

今度こそ?

日本最南端の空港、波照間空港に空路が復活する可能性が出てきました。那覇市の企業が不定期チャーター便で就航を目指し、竹富町と協定を結びました。

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2007年に琉球エアコミューターが撤退

波照間空港は、2007年まで琉球エアコミューターが石垣空港との路線を開設していました。同社撤退後、エアードルフィンが石垣・波照間路線を引き継いだものの、翌2008年に経営破綻し休止に追い込まれました。

その後、第一航空が就航準備を進めたこともありましたが、2015年8月に粟国空港で事故を起こし、沖縄県での定期航空路線から撤退。波照間路線も幻に終わっています。

波照間空港は第一航空の就航を見越し、2015年に新ターミナルをオープンしましたが、一度も定期航空路線には使われていません。

波照間空港

2021年9月の航空路再開目指す

結局10年以上にわたり、航空路線のない状態が続いている波照間空港ですが、このほど、運航再開へ向けて動きがありました。

地元・竹富町が、スカイサンタアビエーションという那覇市の会社と、波照間空港を結ぶ航空路線の早期復活に取り組む包括的連携協定を締結。航空路復活へ向けて動き出しました。

スカイサンタ社は航空運送事業の実績はありませんが、同社の佐和田寿社長は第一航空の元企画部長で、航空運送事業免許の取得や航空機調達の実績があります。

スカイサンタ社は、2019年9月にも大阪航空局航空振興課に事業計画書を提出予定で、航空機使用事業の許可を取得後、座席数9~17席の双発水陸両用機2機を調達します。運航拠点を石垣、整備拠点を下地島空港に置き、2021年9月に不定期チャーター便での航空路再開を目指します。

不定期チャーター便という形態の理由は、予約のない便の運休などを自由に行えるからとみられます。

石垣~波照間間で1日最大6往復の運航を想定しています。運賃は島民用の価格として、片道3,000円前後という破格値を用意するそうです。旅行者用価格はもう少し高くなりそうですが、リーズナブルな空の旅が期待できそう。

波照間空港への航空路復活構想は、これまでも浮かんでは消えてきました。今度こそ、復活を楽しみにしたいところです。

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