山田線宮古~釜石間の全線復旧は2018年度。被害の少ない区間は先行復旧へ。運営は三陸鉄道に移管

東日本大震災で被災したJR山田線の宮古~釜石間の全線復旧は、2018年度の見通しであることがわかりました。河北新報や岩手日報が報じています。2015年3月7日に復旧工事に着手しますが、全線での運行再開には4年程度かかる見通しです。

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2016年秋に部分復旧

報道によると、復旧は被害の少ない区間から順次行われるようです。2016年秋頃に宮古~豊間根間と、鵜住居~釜石間を復旧させ、2017年度内に豊間根~吉里吉里駅間、2018年度に吉里吉里~鵜住居駅間が復旧となります。全線復旧は2018年度内、ということですので、遅い場合は2019年春頃になるようです。

2016年10月には岩手国体が開催され、一部競技が沿線自治体でも実施されます。一部区間の先行復旧は、国体に合わせたものとみられます。

三陸鉄道

4年後には盛・久慈直通列車も走行?

この区間は、JR東日本が復旧させ、三陸鉄道に移管されることが決まっていて、2015年2月6日にJR東と岩手県、沿線4市町、三陸鉄道との間で基本合意が取り交わされました。三陸鉄道への移管が全面復旧後なのか、部分復旧時なのかは明らかになっていませんが、おそらくは部分復旧時に順次、三陸鉄道に移管されていくとみられます。

移管区間の路線名称がどうなるかも決まっていませんが、「中リアス線」とでもなるのでしょうか。4年後には、南リアス線、中リアス線、北リアス線を経て、三陸鉄道で盛から久慈まで直通列車が走るかもしれません。

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