「ロッテアライリゾート」がゲレンデ規模を維持してオープンへ。2017年12月開業を正式発表

2006年に営業休止した旧「新井リゾート」が、2017年12月に再オープンすることが正式に決まりました。新しい運営会社のホテルアンドリゾート上越妙高が発表しました。新施設名は「ロッテアライリゾート」となり、かつてのゲレンデ規模は維持される見通しです。

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伝説のバブルスキー場が復活

旧新井リゾートは1993年にオープンした豪華リゾート施設です。ソニーの故盛田昭夫氏の長男、盛田英夫氏などが関わった大規模開発で、「ARAIマウンテン&スパ」という名称でした。

2006年に運営会社が経営破綻して営業を停止した後、公売にかけられ、2015年に韓国のロッテホテルが落札しました。。これについての詳細は『伝説のバブルスキー場「新井リゾート」が2016年度にも営業再開へ』にまとめてあります。

旧新井リゾートの新オーナーとなったロッテホテルは、現地子会社として新潟県妙高市にホテルアンドリゾート上越妙高を設立し、再オープンを準備。このほど、2017年12月に「ロッテアライリゾート」として開業すると正式発表しました。

開発面積は44万平方メートル。「ARAIマウンテン&スパ」の施設をリニューアルします。11のコースを整備し、ゴンドラ1基、クワッドリフト2基、ペアリフト2基を備えます。高低差は951mで、最長滑走距離は5200m。旧新井リゾートと同じゲレンデ規模が維持されるようです。

もともとは中上級者向けゲレンデがメインのスキー場ですが、リニューアルで初心者向けコースも拡充されるそうです。一方、旧新井の名物だった「アバランチコントロール」がどうなるのかはわかりません。

ロッテアライリゾート
画像:ホテルアンドリゾート上越妙高

設備は高級仕様

併設のホテルは257室で収容人数530人。レストランやプール、エステなども備えます。
新たに温泉も掘削し、温浴施設「ユキゾラ温泉&プール」で使用します。単純泉で、源泉は「小毛無温泉」と名付けられました。

グリーンシーズン用のアクティビティも整備しています。ジップラインやボルダリング、チュービングなどが設置され、ジップラインは国内最大規模に。これまではスノーリゾートのイメージが強かった新井ですが、今後は通年遊べる複合リゾートを目指すようです。

施設は、全体的に高級仕様。ホテルロッテの運営だけあって、国際的リゾート地を目指す姿勢がうかがえます。

北陸新幹線が開業し、上越妙高駅から車で20分と、アクセスは旧新井リゾート時代に比べて著しく改善しました。ホテルロッテの集客力で、とくに韓国人客は増加するでしょう。

深雪の聖地として知られる大毛無山のゲレンデが、とにもかくにも復活するのはなによりです。これからは、日本人、外国人のどちらにも愛される、複合リゾートとして定着してほしいところです。(鎌倉淳)

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