ルスツリゾートスキー場リフト券の2023-24年シーズンの価格が発表されました。大人1日券は11,500円で、昨シーズンより2,700円の値上げ。日本の単体スキー場として、「リフト1日券1万円」を突破したのは、おそらく初めてです。
2,700円値上げ
ルスツリゾートスキー場は、北海道を代表する大型スキー場のひとつです。その2023-2024年シーズンの価格が発表されました。
レギュラーシーズン(12月16日~3月17日)のリフト1日券は大人11,500円で、昨シーズンの8,800円から2,700円の値上げとなります。値上げ率は約30%に達します。
シニア・中高生は6,600円が8,600円となり2,000円の値上げ。こどもは4,400円から5,700円になり1,300円の値上げです。
ただし、今シーズンはオンライン購入の割引が拡大されました。オンライン購入の場合、大人1日券は9,700円です。それでも、昨シーズンのオンライン購入は大人8,500円でしたので、1,200円、約14%の値上げです。
国内初の「1万円スキー場」
ルスツリゾートは、近年、急激にリフト券価格を値上げしています。
大人リフト1日券を例に取ると、2021年シーズンに6,200円だったところ、2022年シーズンに6,500円となり、2023年シーズンは一気に8,800円としました。そして、2024年シーズンに11,500円としました。2年間で1.7倍に急騰したのです。
リフト1日券が1万円を突破したのは、国内スキー場でおそらく初めてでしょう。
オンライン販売のリフト券は9,700円なので、かろうじて1万円を下回っています。とはいえ、先行して発表されたニセコ全山の2024年リフト1日券が9,500円ですので、それを上回ります。
ルスツは、2023年シーズンで、すでに国内でもっともリフト券の高いスキー場となっていましたが、2024年シーズンもその座を守りそうです。
白馬共通は8,500円
2024年シーズンのリフト券価格を発表しているスキー場はまだ多くありません。
すでに発表しているスキー場では、Hakuba Valley 10スキー場共通リフト1日券が8,500円、キロロが7,400円、斑尾高原が6,500円、斑尾・タングラム共通券が7,000円などとなっています。
大型スキー場はリフト1日券7,000円前後が標準的な価格となりそうで、昨シーズンより1,000円程度相場が上がりそうです。
円安を背景に、外国人客には痛みの小さい値上げですが、国内スキーヤー、スノーボーダーには、厳しい冬となりそうです。(鎌倉淳)