JR北海道の廃止9駅、無人化9駅まとめ。乗車人員1日1人以下が廃止なら、全体の16%の駅が消える

JR北海道は経営改善のため、駅の無人化、廃止を検討しています。9月30日の島田修社長の記者会見では、駅名が公表されました。駅の廃止については現在、地元自治体と協議しており、2016年3月のダイヤ改正に合わせて廃止される見通しです。

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廃止9駅

2016年3月ダイヤ改正で廃止される予定の駅は、以下の各駅です。

函館線・鷲ノ巣駅
室蘭線・小幌駅
石勝線・東追分駅、十三里駅
根室線・花咲駅
石北線・上白滝駅、旧白滝駅、下白滝駅、金華駅

このうち、小幌駅は地元が駅の維持費を負担することで存続の道を探っています。

駅の廃止による削減効果は、除雪費用が年間計約1500万円。そのほか、ホームや駅舎の更新費用1駅当たり500~1000万円が削減できるということです。

金華駅

無人化9駅

無人化が検討されている駅は以下の通りです。

函館線・上幌向駅、奈井江駅
室蘭線・鷲別駅
石勝線・清水沢駅
根室線・赤平駅、芦別駅
石北線・留辺蕊駅、美幌駅
宗谷線・美深駅

これらのうち、上幌向駅と清水沢駅の無人化は10月1日から実施されました。これら9駅の無人化に伴い、人件費など年間計約9000万円を削減できそうです。

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70駅程度が廃止に?

JR北海道が公表した資料によると、2010~2014年度の5年間で、乗車人員が1日平均1人以下の駅が全体の16%、1人~10人の駅が20%あるそうです。今回廃止対象となった駅は、1日平均の乗車人員が0.0人(鷲ノ巣駅)~3.4人(小幌駅)でした。

乗車人員が1日1人以下の駅は、全駅が廃止対象となってもおかしくはありません。そのため、合計で70駅程度は廃止になる可能性があります。廃線候補に挙げられている留萌線などの駅を除外しても、40~50駅程度の廃止が検討されているとみていいでしょう。(鎌倉淳)

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