名古屋~新大阪を新幹線で格安旅行する方法【2023年秋版】格安チケット、割引きっぷを全網羅

安いのは「ぷらこま」

名古屋~新大阪を新幹線で安く行く方法について、2023年秋の最新情報を反映してまとめてみました。EX予約価格改定の最新情報を反映しています。

「のぞみ」「ひかり」「こだま」の3列車について、基本的なことから、ややマニアな買い方までご紹介します。

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名古屋・新大阪価格比較

東海道新幹線で名古屋~新大阪を旅行する場合、正規運賃・料金は、「のぞみ」指定席の場合で6,680円(通常期)。「ひかり」「こだま」の指定席が6,470円(同)。自由席が5,940円です。これがいわゆる「通常料金」です。

ゴールデンウィークなどの最繁忙期は指定席料金が400円増し、連休など繁忙期が200円増し、オフシーズンの平日など閑散期は200円引きになります。

名古屋~新大阪間の新幹線の割引きっぷを、以下に表にしてまとめておきます。詳細は下のほうで説明していきます。

名古屋~新大阪の新幹線価格比較(通常期)
きっぷ 価格
指定席通常価格(のぞみ) 6,680円
指定席通常価格(ひかり) 6,470円
自由席通常価格 5,940円
EXこだまファミリー早特3 4,280円
EXこだまグリーン早特3 6,090円
エクスプレス予約 6,370円
株主優待割引(のぞみ指定席) 5,340円
株主優待割引(自由席) 4,750円
ぷらっとこだま 5,000円
パッケージツアー 約15,000円~

 

N700S新大阪駅

自由席を使う

まず、基本的なルールとして、新幹線では自由席に乗ると安くなります。上述したように、自由席の価格は「のぞみ」「ひかり」「こだま」とも同額で5,940円です。これだけで「のぞみ」指定席より約11%も安くなりますので、簡単ですが効果的な格安旅行法です。

「のぞみ」自由席 5,940円

自由席は席の確保が心配になりますが、名古屋から乗る場合は、新大阪行きの列車に乗れば、空席にありつける可能性が高いでしょう。新大阪から乗る場合は、始発列車を選びます。要は、新大阪行/発の列車に乗ればいいのです。

万一座れなかったとしても、名古屋~新大阪は「のぞみ」で49分程度なので、我慢できる時間です。

「ひかり」「こだま」に乗る

どうしても指定席がいい、という人は、「ひかり」「こだま」に乗ると「のぞみ」より安くなります。「ひかり」「こだま」の指定席料金は通常期6,470円です。

「ひかり」「こだま」指定席 6,470円

「のぞみ」「こだま」では名古屋~新大阪は約49分ですが、「ひかり」「こだま」では、列車により54分~1時間08分かかります。

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スマートEX

スマートEXは、東海道新幹線のインターネット予約です。会員制サービスですが、年会費は無料です。利用にはクレジットカードが必要です。また、交通系ICカード(Suica、TOICA、ICOCAなど)があれば、チケットレスサービスも利用できます。

スマートEXサービスを使うと、「のぞみ」「ひかり」「こだま」の指定席が通常価格の200円引きで利用できます。

スマートEXサービスだけではそれほど安くありませんが、スマートEXで利用できる名古屋~新大阪間の普通車指定席の割引きっぷには、以下のものがあります。

EXこだまファミリー早特3(3日前まで、2名以上、こだま限定)4,280円
EXこだまグリーン早特3(3日前まで、こだまグリーン限定)6,090円

遠距離で定番の「EX早特7」は、名古屋~新大阪間では設定されていません。

エクスプレス予約

エクスプレス予約は、東海道新幹線の有料会員制インターネット予約です。一般会員制度はなく、年会費1,100円のクレジット会員になると利用できます。そのため、ちょっと敷居が高いのですが、6,370円で「のぞみ」普通車指定席が利用できます。

エクスプレス予約では、上記のスマートEXの割引きっぷも利用できます。

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JR東海株主優待券

JR東海の株主優待券を利用すれば、1枚につき運賃・料金が10%割引になります。2枚まで同時使用できますので、東海道新幹線が20%引きで利用できます。名古屋~新大阪では、のぞみ指定席が5,340円、自由席が4,750円です。

株主優待割引(のぞみ指定席) 5,340円[要株主優待券2枚]
株主優待割引(のぞみ自由席) 4,750円[同上]

株主優待券は金券ショップなどで購入でき、相場は1枚1,000円程度です。1枚1,000円で入手した場合、「のぞみ」指定席が7,340円、自由席が6,750円となります。

したがって、金券ショップで株主優待券を購入すると、かえって高くなってしまいます。

ぷらっとこだま

東海道新幹線の格安チケットの定番が「ぷらっとこだまエコノミープラン」。JR東海ツアーズという旅行会社が出している商品です。名古屋~新大阪が通常期5,000円で、通常価格より23%も安くなっています。繁忙期は700円高くなり、5,500円となります。

その名の通り、「こだま」しか乗れません。「こだま」では、名古屋~新大阪は約1時間08分かかります。「のぞみ」は約49分ですから、所要時間は約1.4倍です。また、この区間の「こだま」は、おおむね毎時1本のみです。

こだま普通車指定席(通常期)5,000円
こだま普通車指定席(繁忙期)5,700円

前日までに購入しなければならない、JRの駅の窓口では購入できず、JR東海ツアーズのウェブサイトでみ販売、列車変更などができない、などの制限がありますが、東海道新幹線で名古屋~新大阪を移動するときに最安値のきっぷです。

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JR日帰りツアー

往復の新幹線がセットになった日帰り専用の旅行商品(パッケージツアー)です。JR東海ツアーズが取り扱っています。1名から利用可。「のぞみ」も利用できます。

新幹線指定席往復で10,300円~12,000円程度

片道あたりなら5,000円ちょっとで、「のぞみ」号利用で東京~名古屋間を日帰り利用できるので、お得です。日帰り旅行なら、「ぷらっとこだま」よりもこちらがおすすめです。ただし、利用できる列車は限られます。通信可能なスマートフォンが必要です。電子クーポン付き。

宿泊パッケージツアー

宿泊をともなう旅行の場合、往復の新幹線と宿泊がセットになった旅行商品(パッケージツアー)を使えばお得です。

JTBの「ダイナミックパッケージMySTYLE」、日本旅行の「JR・新幹線+宿泊セットプラン」、近畿日本ツーリストの「スグ旅」などがあります。

サイト上で予約・決済し、きっぷは新幹線駅構内にある指定席券売機で受け取れます。

・新幹線指定席往復+ホテル1泊で16,000円程度~

新幹線の往復正規価格とそれほど変わらない価格で、宿泊がついてきます。立地や設備のいいホテルだと少し高くなりますが、それでも18,000円程度出せば、そこそこのホテルに泊まれます。1名利用の場合は、2,000円ほど高くなります。

時間帯のいい列車は値段が少し高くなります。出発前日まで予約でき、一部は当日予約も可能です。

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乗車券の分割購入

乗車券を分割購入する方法もあります。

[運賃]
名古屋~岐阜 470円
岐阜~京都 1,980円
京都~大阪 580円
合計3,030円

分割購入乗車券+新幹線自由席特急券 5,560円

通算で買うよりも、380円安くなります。株主優待券を持っていない場合で、「のぞみ」を利用するなら、この方法が最安値です。駅の窓口で購入できます。

ただし、自動券売機では買えませんし、利用するときは面倒で、知識のある人以外にはおすすめしません。

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ちなみにバスは?

名古屋~大阪間には名神ハイウェイバスが頻繁運行していて、所要時間は3時間程度。新幹線「のぞみ」なら50分程度ですので、3倍以上の時間がかかりますが、価格的には安いです。

名神ハイウェイバスは、JR東海バス、西日本JRバス、名鉄バス、名阪近鉄バスの共同運行です。名古屋駅~大阪駅間の価格が1,600円~3,100円です。定価の3,100円で購入しても「ぷらっとこだま」(4,800円)よりだいぶ安いです。

そのほか、名古屋~大阪間には格安高速バスも多数運行していて、1,600円~3,000円程度で見つかります。名神高速バスで安いチケットが売り切れている場合は、こうした格安バスを探すといいでしょう。

おもなバスは、楽天トラベルで予約できます。

【公式】楽天トラベル高速バス [PR]

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近鉄特急は?

名古屋~大阪難波には、近鉄特急も走っています。特急の定価は4,790円。豪華シートで人気の「ひのとり」なら4,990円です。所要時間は約2時間6分です。

時間的には新幹線の2倍程度かかりますが、価格は定価ベースで8掛け程度です。そのため、あまりお得感はありませんが、大阪側の発着地が大阪南部(ミナミ)の場合は近鉄が便利な面もありますので、選択肢に入るでしょう。

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まとめてみると

新大阪~名古屋間には、かつては新幹線回数券や新幹線自由席用早特往復きっぷといった割引きっぷがありました。しかし、現在はいずれも廃止されていて、気軽に一人で使える割引きっぷはありません。

そのため、駅で買う場合は、自由席のきっぷを買うのが、簡単に安く旅行する方法となります。

株主優待券を持っているなら、株主割引もいいでしょう。ただし、金券ショップで株主優待券を買うとなると、お得にはなりません。

安さを追求するなら「ぷらっとこだま」です。5,000円は、一人で旅行する場合は最安値です。名古屋~新大阪間では、「こだま」でもそれほど時間がかかるわけではないので、おすすめできます。

観光や宿泊を伴う旅行ならツアーも検討しましょう。JTB、日本旅行、近畿日本ツーリストなどが、新幹線と宿泊がセットになったプランを販売しています。(鎌倉淳)

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