東京・お台場に新しいテーマパーク「イマーシブ・フォート東京」が開業します。ヴィーナスフォートの建物を再活用した新設です。
完全没入できるアトラクション
「イマーシブ・フォート東京」は、全天候型の完全屋内型テーマパークで、2022年3月に営業を終了した商業施設「ヴィーナスフォート」の建物を活用します。
「イマーシブ」とは「没入」の意味。イマーシブ・フォート東京は、没入体験ができるという触れ込みのテーマーパークです。「完全没入できる12種類のアトラクション」と、6つの物販・飲食店舗を備えます。
シアターやホラー体験
アトラクションには「体験時間1時間を超える超濃密な大規模イマーシブシアター」「本格ホラー・イマーシブ体験」「レストラン店舗で突然起きる豪華絢爛なショーに巻き込まれるイマーシブ体験」などがあります。
設定は、「殺人事件を自分だけが目撃してしまう」「物語の重要なカギを自分だけが知らされてしまう」「自分が事件の容疑者に仕立て上げられてしまう」「煌びやかなステージの中心に自分が立っている」「気が付けば銃撃戦の真っただ中に放り込まれる」といった内容。
「現実か非現実か、その境界が崩れるほどの劇的な瞬間」に巻き込まれてしまい、「歓喜、絶叫、熱狂、感動」が巻き起こるそうです。テーマは「人生、全とっかえ」です。
ヴィーナスフォートの街並みを活用
旧ヴィーナスフォートのヨーロピアンな街並みは、最大限そのまま活用。音響や照明、装飾を作り込み、「体験に没入できる場所」とします。
ヨーロッパの世界観のなか、アトラクションのテーマに合わせたダークでミステリアスなエリアを演出。来場者が物語の登場人物の当事者になったかのような、没入感を提供します。
旧ヴィーナスフォートの2階、3階部分に相当する3万平米を使用。全天候型の完全屋内型テーマパークとしては、国内屈指の面積です。
オープンは2024年春を予定します。運営は株式会社刀グループです。
シティサーキットも誕生
ヴィーナスフォートを含むパレットタウンは、2022年8月に、全施設の営業を終了しています。現在、新たな再開発計画の検討が進められていて、「イマーシブ・フォート東京」は、遊休施設を暫定活用するものです。
パレットタウンの暫定利用としては、国内最大級のEV（電気自動車）カートサーキット「CITY CIRCUIT TOKYO BAY（シティサーキット東京ベイ）」もオープンします。こちらは株式会社トムスの運営です。
23区内唯一のサーキット
シティサーキット東京ベイは、東京23区内では唯一のモータースポーツ・サーキットコースです。EVは騒音や振動が少ないことから、都心部や夜間・深夜の時間帯でもレース開催が可能。東京のナイトタイムエコノミー活性化を促す狙いで設置されました。
シティサーキット東京ベイのプレオープンは2023年10月28日。10月28日から11月22日に「プレオープンフェスティバル」を開催し、11月23日にグランドオープンする予定です。（鎌倉淳）
