沖縄自動車道と北部地域を結ぶ「名護東道路」が開通します。沖縄自動車道から美ら海水族館へのアクセスが改善します。
名護市内を避けるバイパス
名護東道路は、沖縄自動車道と名護市北部をつなぐ道路で、名護市内を避けるバイパスです。これまで名護市内の伊差川IC~世冨慶IC間4.2kmが開通していますが、2021年7月31日に、世冨慶IC~数久田IC間2.6kmが開通。伊差川OC~数久田IC間6.8kmが全通します。ただし、暫定の2車線での供用開始です。
数久田ICと沖縄自動車道の許田ICは2kmほど離れていて、この間は国道58号を走ることになります。ただ、開通に合わせて道の駅許田の前の信号機を廃止し、沖縄道許田ICから名護東道路伊差川ICまでノンストップで走行できるようにします。
その結果、那覇ICで沖縄自動車道に乗ると、名護市北部の伊差川ICまで信号機なしで走行できることになります。那覇から沖縄本島北部方面へは、これまでより11分、所要時間が短縮されます。
名護市内の渋滞を避けられる
許田IC~美ら海水族館は、これまで46分だった所要時間が45分に短縮されるだけです。それでも、実際には名護市内の渋滞多発区間を通らずに済むようになるので、到着時刻が読みやすくなるでしょう。
沖縄を旅行された方ならご存じかと思いますが、沖縄自動車を許田で降りた後、名護市内までの渋滞はひどく、運転していても疲弊します。
名護東道路の開通により、その渋滞区間をバイパスで避けられるようになりますので、運転の負担は減りそうです。ただ、かわりに伊差川ICで渋滞が生じるでしょうから、混雑状況を確かめながら、許田ICを降りた後、経路を選択するのがよさそうです。
名護東道路の開通にあわせて、道の駅許田も拡張します。これまでの山側のほか、海側にも駐車場を設置し、名護方面の車線からも立ち寄りやすくなります。休憩施設としての機能が向上します。(鎌倉淳)