香港にも「故宮博物館」が誕生。2022年開業へ

3つめの「故宮」博物館

香港に「故宮博物館」が建設されます。北京の故宮博物院の美術品などを展示するもので、2018年5月28日に着工。2022年に完成予定です。

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北京の文物を長期展示

建設される施設の正式名称は「香港故宮文化博物館」。2017年の香港の中国返還20周年を記念する施設として建設が決まったものです。北京の故宮博物院と覚書を結び、同博物院にある展示物を長期間借り受け、香港で展示します。

敷地面積は約1万平米で、展示面積は約7,600平米。東京国立博物館の敷地面積が約18,000平米ですので、比較すれば約4割の規模です。

香港故宮博物館

北京の故宮博物院の所蔵品は約181万点で、その文物の一部を香港に運び、少なくとも1年間程度の時間軸でローテーションして展示します。文物展示のほか、400席の講堂や、イベントルーム、レストランやショップが設けられます。

建設されるのは西九龍文化地区と呼ばれる場所です。九龍半島の西南の端っこあたりです。

3つめの故宮

北京の故宮博物院に行くと、ついその建物の壮大さに目を奪われてしまい、文物見学は二の次になってしまいます。その点、香港で文物展示を中心とした施設が誕生するのは、旅行者にとっては楽しみです。

みなさんご存じの通り、台湾にも故宮博物院があります。香港にも故宮博物館ができることで、「故宮」の名を冠した博物館は世界で3つ存在することになります。3つめの故宮博物館は、香港の新名所として、旅行者の人気となるのでしょうか。(鎌倉淳)

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