「ひかり早特きっぷ」が廃止。東海道新幹線の貴重な格安チケットが消滅。回数券や割引きっぷも大幅縮小へ。

東海道新幹線で貴重な格安チケットとして知られる「ひかり早特きっぷ」が廃止されることになりました。JR東海が、2013年10月末を以て発売を終了することを発表しています。JR東海は、この他にも、新幹線回数券などの特別企画乗車券について、大幅な縮小を決めています。

N700系

2013年10月末で発売が終了となるのは、以下のきっぷです。
・「ひかり早特きっぷ」(グリーン車用、普通車指定席用)
・「のぞみJ回数券」(グリーン車用、普通車指定席用)
・「新幹線熱海温泉割引きっぷ」
・「沼津・静岡 新幹線きっぷ」
・「こだま&伊豆フリーきっぷ」
・「こだま&鎌倉・江ノ島フリーきっぷ」
・「こだま&箱根フリーきっぷ」
・「伊豆フリーQきっぷ」

発売最終日は2013年10月31日利用開始分です。

上記のほか、同じ10月31日利用開始分をもって一部区間の発売が終了するものもあります。以下の通りです。

・「新幹線回数券」
・「岐阜新幹線スーパー回数券」
・「こだま号専用グリーン回数券」
・「ひかり・こだまグリーン回数券」
・「ひかり・こだま自由席回数券」
・「東京ひかり・こだま自由席回数券」
・「新幹線自由席回数特別急行券」

発売終了されるのは7種類95区間に及びます。詳細を書くときりがないので省きますが、主に新横浜発着のグリーン回数券と、こだま関係の割引きっぷが廃止または縮小となっています。

全体に、廃止または一部廃止となったきっぷは、利用者が少ないと思われるものも多く含まれますので、きっぷの種類を絞って合理化しようという目的ではないかと思われます。

ただ、「ひかり早特きっぷ」は知名度のある格安チケットですし、利用者もそれなりにいと思われます。代替となるチケットも出ていませんし、紙の格安チケット全体を縮小していく方針とも思えます。

なお、廃止後リニューアルされるきっぷもあります。「ひかり・こだま自由席用早特きっぷ」です。現状の「ひかり・こだま自由席用早特きっぷ」が「新幹線自由席用早特往復きっぷ」となります。

このきっぷは、名古屋市内~大阪市内のみの設定で、「のぞみ」「ひかり」「こだま」の普通車自由席に乗ることができます。これまでの片道タイプから往復タイプ(3日間有効)になり、値段は8900円となります(片道4450円)。乗車日の1週間前まで発売し、販売席数に制限があります。

主な変更点は、「のぞみ」に乗ることができるようになることと、片道だけの利用ができなくなることです。価格は少し値上げされています。「のぞみ」が利用できることで名阪間の速達性が上がりますので、これは改善と言っていいでしょう。近鉄や高速バスへの対抗ではないでしょうか。

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