ANAが株主優待券の利用方法を変更します。2015年上期発行分の株主優待(有効期間2015年6月1日~2016年5月31日)から、「株主優待割引運賃」を利用するための「株主特別優待券」が廃止されます。かわりに、株主優待番号とパスワードを登録する方式になります。
「株主優待ご案内書」が登場
これまで、ANAの株主には、保有株式数に応じて「株主特別優待券」が配布されてきました。株主割引運賃を利用するには、搭乗前までにこの株主優待券をカウンターやチェックイン機などを通じて、ANAに提出しなければなりません。
2015年上期発行分からは、「株主特別優待券」の代わりに、「株主優待番号ご案内書」が株主に送られます。この案内書には、株主優待番号、登録用パスワード、登録用コードの3つの項目があり、このうちパスワードとコードはスクラッチで保護されています。
画像:ANAホームページ
金券ショップなどでの売買も可能か
株主優待割引での予約は、これまで同様、株主優待券が手元になくても可能です。ただし、購入後、搭乗手続きまでに「株主優待番号」と「登録用パスワード」を登録しなければなりません。登録後に、株主優待番号ご案内書をカウンターなどで提出する必要はありません。
これにより、株主優待予約をした場合でも、空港でカウンターや自動チェックイン機に寄る必要がなくなり、スキップサービスも利用できるようになります。また、スクラッチによって登録用パスワードが保護されているため、金券ショップなどでの売買もこれまで通り可能になるとみられます。
この新しい「株主優待番号ご案内書」を使った予約、登録方法の詳細はまだ発表されていません。現時点で公表されている内容を見る限り、利用者に大きなメリットがあるわけではありませんが、これといった不利益はなさそうです。つまり、利便性に大きな変更はないようです。
なお、すでに流通している株主優待券はそのまま使うことができます。