東海道新幹線の三河安城駅の利用者数が、2025年度に大きく増えたことがわかりました。対前年度比で12%の大幅増となっています。最大の伸び率となったのは新大阪駅ですが、それに次ぐ勢いでした。理由を探ってみましょう。
新幹線単独の駅利用者数
JR東海の資料によりますと、2025年度の東海道新幹線の駅利用者数で、最大の伸び率を記録したのは新大阪駅でした。対前年度比13.7%の大幅増で、1日あたり192,689人です。2024年度に比べ、23,272人も増加したことになります。
2位が三河安城駅で、12.1%の伸び率となりました。3位は豊橋駅で、11.8%です。以下、4位が掛川駅と岐阜羽島駅の9.7%、6位名古屋駅9.5%と、東海地方の各駅が並びました。
いっぽう、伸び率がもっとも低かったのは静岡駅で5.5%でした。

東海道新幹線駅利用者数増加率ランキング
東海道新幹線の各駅の利用者数を、増加率でランキングにしてみると、以下のようになります。(配信先で表が乱れる場合は、こちらからご覧ください)
| 順位 | 駅名 | 2025年度 | 2024年度 | 増加率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 新大阪駅 | 192,689 | 169,417 | 13.7% |
| 2 | 三河安城駅 | 4,058 | 3,621 | 12.1% |
| 3 | 豊橋駅 | 16,701 | 14,944 | 11.8% |
| 4 | 掛川駅 | 9,186 | 8,377 | 9.7% |
| 4 | 岐阜羽島駅 | 6,504 | 5,927 | 9.7% |
| 6 | 名古屋駅 | 154,041 | 140,616 | 9.5% |
| 7 | 東京駅 | 212,546 | 194,244 | 9.4% |
| 8 | 新横浜駅 | 78,297 | 71,690 | 9.2% |
| 9 | 小田原駅 | 24,471 | 22,528 | 8.6% |
| 10 | 品川駅 | 81,716 | 75,403 | 8.4% |
| 11 | 新富士駅 | 9,544 | 8,852 | 7.8% |
| 12 | 京都駅 | 89,721 | 83,475 | 7.5% |
| 12 | 三島駅 | 31,057 | 28,877 | 7.5% |
| 14 | 浜松駅 | 27,731 | 25,862 | 7.2% |
| 15 | 熱海駅 | 10,938 | 10,226 | 7.0% |
| 16 | 米原駅 | 11,540 | 10,805 | 6.8% |
| 17 | 静岡駅 | 42,555 | 40,326 | 5.5% |
| 合計 | 1,003,296 | 915,191 | 9.6% | |
| 平均 | 59,017 | 53,835 | 8.9% |
※出典:JR東海「移動等円滑化取組報告書」(2025年度)
※「平均」の増加率は、各駅の増加率の平均値
関西万博の恩恵
トップの新大阪駅の利用者増の理由は、いうまでもなく大阪・関西万博の開催とみられます。1日あたり、約2.3万人も増加しました。
関西万博の公式データによりますと、1日平均来場者数は約13万9,000人で、関東、中部、中国、九州方面からの割合が、合計で約30%でした。つまり、1日あたり4万人程度が、東海道・山陽新幹線方面から訪れていました。
開催期間が184日間ですので、年間にならすと、1日あたり2万人程度の増加要因となり、新大阪駅の利用者増の数に近くなります。
もちろん、実際には新幹線以外で訪問した人も多いでしょうし、万博以外の要因もあるでしょう。したがって、万博の来場者数がそのまま新幹線の利用者増につながったわけではありません。それでも、万博の恩恵を強く受けたことは確かなようです。
三河安城、豊橋が続く
目を引くのは、2位の三河安城駅12.1%です。3位の豊橋駅とともに、愛知県の2駅で増加率10%を超えました。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの来場者分析によれば、近畿地方以外の都道府県における人口あたりの万博来場者数で、愛知県は2位でした(1位は三重県)。
そのため、東海道新幹線沿線で万博訪問率が高かったことが、三河安城駅や豊橋駅の利用者増につながった可能性がありそうです。
とくに三河安城駅は、ベースとなる利用者数が、東海道新幹線でもっとも少ないため、万博による利用者増が、増加率に反映されやすかった側面もあるでしょう。

静岡、米原は低迷
もっとも増加率が低かったのは静岡駅で、5.5%にとどまりました。上述のデータで見ると、静岡県は、東海道新幹線沿線でもっとも万博訪問率が低くなっています。それが、2025年度の利用者数が伸び悩んだ要因の一つかもしれません。
米原駅も増加率が低く、6.8%増にとどまりました。
米原駅については、北陸新幹線敦賀開業により、2024年度は対前年度比10%以上の大幅減となっています。その影響が、万博効果を得てもなお、尾を引いている可能性があります。
京都駅は伸び悩み
「のぞみ」停車駅では、京都駅が12位の7.5%にとどまり、唯一、平均(8.9%)を下回りました。理由は、京都駅から新幹線を使って万博を訪れる人が少なかったからでしょうか。
京都駅は、インバウンドの恩恵を受けて、近年は利用者数が増えています。ただ、2025年度に限っては、他駅のような万博効果が得られず、伸び悩んだということです。(鎌倉淳)






















