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近鉄「すわれ〜る」の買い方、使い方。有料着席サービスを300円で

6月1日サービス開始

近畿日本鉄道は、一般列車向けの有料座席指定サービス「すわれ〜る」を2026年6月1日に開始します。南大阪線・吉野線系統の新型通勤車両「6A系」を使用し、平日夕方ラッシュ時の急行列車で、「必ず座れる」サービスを提供します。

特急ではない一般車両に座席指定サービスを導入するのは近鉄初。JR西日本の「うれしート」に近いサービスですが、近鉄ではL/C車を活用するのが特徴です。チケットの買い方や使い方をご案内しましょう。

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「すわれ〜る」とは?

「すわれ〜る」は、一般列車の一部車両を座席指定車として運転するサービスです。2026年6月1日に、近鉄南大阪線でスタートします。

使用車両は、2026年5月19日にデビューする新型「6A系」。ロングシートとクロスシートを切り替えられるL/Cシート車で、「すわれ〜る」運転時はクロスシート状態になります。定員は36人です。

近鉄6A系
画像:近鉄プレスリリース

 
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大阪阿部野橋~古市が対象

対象列車は、平日ダイヤの大阪阿部野橋18時50分発・吉野行き急行。6両編成のうち、吉野方先頭車1両が「すわれ〜る」専用車になります。

サービス提供区間は大阪阿部野橋〜古市間。この区間では指定券を持っていない乗客は車内へ立ち入りできません。古市到着後は通常車両扱いとなり、そのまま終点方面まで座り続けることも可能です。

近鉄「すわれーる」
画像:近鉄プレスリリース

 
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料金は300円、6月中は200円

利用には乗車券・定期券などのほか、「すわれ〜る券」が必要です。料金は300円ですが、サービス開始から6月30日まではオープニングキャンペーンとして200円で利用できます。

なお、特急券とは異なり、車内販売はありません。事前購入が必須です。

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「すわれ〜る」の買い方

「すわれ〜る券」は、スマートフォン専用予約サイトのみで販売します。駅窓口や券売機では購入できません。支払い方法はクレジットカードまたはPayPayです。

発売開始は乗車当日の午前5時30分から。サービス初日の6月1日のみ、午前10時発売となります。

予約サイトは近鉄の「すわれ〜る」案内ページからアクセス可能です。

購入後は、スマートフォンに表示される座席指定券画面を利用します。紙のきっぷは発行されません。

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「すわれ〜る」の使い方

大阪阿部野橋駅では、ホーム上に「すわれ〜る」専用の乗車位置表示が設けられます。利用者はその位置に並び、乗車時に係員へスマートフォンの座席指定券画面を提示します。

サービス提供車両は専用表示が掲出され、一般車両とは区分されます。ラッシュ時の“席取り競争”を避けられるのが最大のメリットです。

なお、「すわれ〜る券」購入後の変更は不可。払い戻しには100円の手数料が必要です。また、特急券への変更はできません。

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手軽な新サービス

近鉄は各線で特急列車を運行していて、着席サービスは行き届いています。しかし、短距離利用では特急料金が割高になるケースもあります。「すわれ〜る」は300円という低価格で、確実に座れる点を重視したサービスです。

特急に比べればアコモデーションは劣るものの、クロスシート車による快適性は高く、南大阪線利用者には注目の新サービスとなりそう。今後の他路線への拡大も期待したいところです。(鎌倉淳)

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旅行総合研究所タビリス代表。旅行ブロガー。旅に関するテーマ全般を、事業者側ではなく旅行者側の視点で取材。著書に『鉄道未来年表』(河出書房新社)、『大人のための 青春18きっぷ 観光列車の旅』(河出書房新社)、『死ぬまでに一度は行きたい世界の遺跡』(洋泉社)など。雑誌寄稿多数。連載に「テツ旅、バス旅」(観光経済新聞)。テレビ東京「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」ルート検証動画にも出演。