東京~新大阪間のJR東海道新幹線の格安チケットを、一覧表のリストにして解説します。「のぞみ」普通車指定席利用の場合、運賃・料金の定価は14,720円ですが、格安チケットを使えばもっと安く利用できます。料金、最安値が一目でわかります。
東京~新大阪の新幹線の格安チケット
最初に、東海道新幹線の東京~新大阪間の定価と格安チケット、割引きっぷを、リストにしてまとめました。詳細は、記事の後半でご説明していきます。
| きっぷ | 価格 |
|---|---|
| 指定席通常価格(のぞみ) | 14,720円 |
| 指定席通常価格(ひかり・こだま) | 14,400円 |
| 自由席通常価格 | 13,870円 |
| スマートEX(のぞみ指定席) | 14,520円 |
| EX早特3(のぞみ指定席) | 12,980円 |
| EX早特7(ひかり・こだま指定席) | 12,490円 |
| EXファミリー早特7(ひかり・こだま指定席) | 12,000円 |
| 株主優待割引(のぞみ指定席) | 11,770円 |
| 株主優待割引(自由席) | 11,090円 |
| 学生割引(のぞみ指定席) | 12,930円 |
| 学生割引(自由席) | 12,080円 |
| ぷらっとこだま | 11,110円 |
| 日帰りツアー | 往復22,990円~ |
| 宿泊ツアー | 往復30,000円~ |

「のぞみ」「ひかり」「こだま」
格安チケットの詳しい説明に入る前に、東海道新幹線を利用する際の基本的なポイントをご紹介しましょう。
東京~新大阪間には、「のぞみ」「ひかり」「こだま」の3種類の列車が走っています。使用車両や車内設備は同じですが、所要時間と料金が異なります。
所要時間は、おおざっぱには「のぞみ」が2時間30分、「ひかり」が3時間、「こだま」が4時間です。
もっとも利用者が多いのが「のぞみ」です。東京~新大阪間の「のぞみ」普通車指定席の価格は、通常期で14,720円です。
「ひかり」「こだま」は、指定席料金が320円安く設定されていて14,400円です。自由席は「のぞみ」「ひかり」「こだま」とも同額で13,870円です。
年末年始、ゴールデンウィークなどの最繁忙期は指定席料金が400円増し、3連休など繁忙期が200円増し、オフシーズンの平日など閑散期は200円引きになります。自由席は通年同額です。
なお、「のぞみ」は、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆は全車指定席となり、自由席は連結されません。
以下では、東京~新大阪間の新幹線の格安チケットを、順に解説していきます。
EX早特
東海道新幹線をやすく利用したい場合は、「EX早特」という、インターネット専用の格安チケットを探すのが基本です。JR東海のインターネット予約サイト「スマートEX」で販売しています。
「EX早特」にはいくつか種類があり、東京~新大阪間のEX早特(普通車用)には、以下のものが設定されています。
・EX早特21〔のぞみ用〕(21日前までの予約)12,980円
・EX早特7〔ひかり・こだま用〕(7日前までの予約)12,490円
・EXファミリー早特7〔ひかり・こだま用〕(7日前まで、2名以上、土休日限定)12,000円
「EX早特21」は、1ヶ月前から21日前までの予約で、「のぞみ号」に安く乗車できます。「EX早特7」は7日前まで予約可能ですが、「ひかり・こだま」にしか乗れません。
2人以上で利用するなら、「EXファミリー早特7」がお手頃でしょう。「ファミリー」とありますが、家族以外と使うこともできます。
EX早特にはグリーン車用もあり、以下のものが設定されています。
・EX早特3〔のぞみ用〕(3日前までの予約)16,560円
・EX早特3〔ひかり用〕(3日前までの予約)14,670円
・EX早特3〔こだま用〕(3日前までの予約)13,870円
3日前までの予約で、「ひかり」「こだま」なら、「のぞみ」普通車の定価よりも安くグリーン車で旅行できます。
スマートEX
「EX早特」は、東海道・山陽新幹線のインターネット予約サイト「スマートEX」で販売されています。
「スマートEX」は会員制ですが、年会費は無料で、クレジットカードがあれば誰でも登録できます。東海道新幹線を利用する際には、会員になっておくといいでしょう。
スマートEXを使うと、上記の「EX早特」以外でも、「のぞみ」「ひかり」「こだま」の普通車指定席が通常価格の200円引きで利用できます。これは通年、どの列車にも適用されます。
また、交通系ICカード(Suica、TOICA、ICOCAなど)があれば、チケットレスサービスも利用できます。
【公式】スマートEX
エクスプレス予約
東海道新幹線には、有料会員制のインターネット予約サービスとして、「エクスプレス予約」もあります。年会費1,100円のクレジット会員になれば利用できます。
会員になると、通年、どの列車でも東海道新幹線を割引価格で利用できます。
東京~新大阪間の「のぞみ」普通車指定席は、14,230円です。
・エクスプレス予約(有料会員限定)14,230円
「エクスプレス予約」の会員になると、上記の「EX早特」も利用できます。
ぷらっとこだま
東海道新幹線の格安チケットの定番が「ぷらっとこだま」。JR東海ツアーズという旅行会社が出している、片道の旅行商品です。東京~新大阪が通常期11,110円~で、通常価格より23%も安くなっています。
その名の通り、「こだま」しか乗れません。「こだま」では、東京~新大阪は約4時間かかります。「のぞみ」は約2時間半ですから、所要時間は約1.6倍です。
「ぷらっとこだま」の価格は以下の通りです。時期や曜日により変動します。
・こだま普通車指定席 11,110円~12,220円
・こだまグリーン車指定席 12,360円~13,370円
普通車も安いですが、割引率からいえば、グリーン車のほうがお得感が高いです。
前日までに購入しなければならない、JRの駅の窓口では購入できない(JR東海ツアーズのネット販売のみ)、列車変更などができない、などの制限がありますが、設定座席数も多く、使いやすいでしょう。
年末年始、ゴールデンウィーク、お盆といった最繁忙期には設定されていません。
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JR日帰りツアー
往復の新幹線がセットになった日帰り専用の旅行商品(パッケージツアー)です。JR東海ツアーズが取り扱っています。1名から利用可。「のぞみ」も利用できます。
・新幹線指定席往復で22,990円~25,000円程度
片道あたりなら1万円ちょっとで、「のぞみ」号利用で東京~新大阪間を日帰り利用できるので、とてもお得です。
日帰り旅行なら、「ぷらっとこだま」よりもこちらがおすすめです。ただし、利用できる列車は限られます。通信可能なスマートフォンが必要です。
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宿泊パッケージツアー
宿泊をともなう旅行の場合、往復の新幹線と宿泊がセットになった旅行商品(パッケージツアー)を使えばお得です。
JTBの「ダイナミックパッケージMySTYLE」、日本旅行の「JR・新幹線+宿泊セットプラン」、近畿日本ツーリストの「スグ旅」、JR東海ツアーズの「EXダイナミックパック」などがあります。
サイト上で予約・決済し、きっぷは新幹線駅構内にある指定席券売機で受け取れます。
・新幹線指定席往復+ホテル1泊で30,000円程度~
最近のホテル代の急騰で、かつてほどの安さではなくなりましたが、新幹線の往復正規価格とそれほど変わらない価格で、宿泊がついてきます。立地や設備のいいホテルだと少し高くなりますが、それでも35,000円程度出せば、そこそこのホテルに泊まれます。
時間帯のいい列車は値段が少し高くなる場合があります。出発前日まで予約でき、一部は当日予約も可能です。
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自由席に乗る
もうひとつ、新幹線の基本的なルールとして、自由席に乗ると安くなります。上述したように、自由席の価格は「のぞみ」で13,870円です。これだけで「のぞみ」指定席より約6%も安くなりますので、簡単ですが効果的な格安旅行法です。
・「のぞみ」自由席 13,870円
新大阪発着の列車を選べば、自由席でも座れることが多いです。なお、自由席は「のぞみ」「ひかり」「こだま」とも同額です。
なお、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始は「のぞみ」に自由席は連結されていません。「ひかり」「こだま」は、通年で自由席があります。
株主優待割引
東海道新幹線の運営会社は、JR東海です。JR東海は株主向けの優待券を発行しており、使用すれば、東海道新幹線を安く利用できます。
株主優待割引券(株主優待券)1枚につき運賃・料金が10%割引になります。2枚まで同時使用できますので、東海道新幹線が20%引きで利用できます。
東京~新大阪では、のぞみ指定席が11,770円、自由席が11,090円となります。
・株主優待割引(のぞみ指定席) 11,770円[要株主優待券2枚]
・株主優待割引(自由席) 11,090円[同上]
株主優待券は金券ショップなどで購入できます。最近の相場は1枚900~1,000円程度です。1,000円で入手した場合、「のぞみ」指定席が13,770円、自由席が13,090円となります。自由席の定価(13,870円)より少し安い程度です。
株主優待割引は、グリーン車にも適用されますので、グリーン車利用利用の場合は効果が高いです。
学生割引
東海道新幹線では、学生割引(学割)も利用できます。
学割は、JRから指定を受けた学校の生徒を対象に、JRの乗車券が2割引になるという制度です。中学校、高等学校、大学の学生は、全て学割の対象です。専門学校生も、多くは学割の対象になります。
学割が利用できるのは、片道101km以上、JR線を利用する場合です。東海道新幹線はJR線ですので、片道101km以上で新幹線を利用するときは学割の適用を受けられます。東京~新大阪間は101km以上に該当します。
学割を利用するには、所属する学校が発行する「学生・生徒旅客運賃割引証」(学割証)が必要です。取得方法は、所属する学校の学生掛などにおたずねください。
東京~新大阪間を、学割で「のぞみ」を利用する際の価格は以下の通りです。
・学生割引(のぞみ指定席) 12,930円[要学割証]
・学生割引(自由席) 12,080円[要学割証]
ちなみにバスは?
東京~大阪間の場合、高速バスなら8~9時間程度。新幹線「のぞみ」は2時間30分程度ですので、3倍以上の時間がかかりますが、価格的には安いです。
昼行バスと夜行バスがあり、昼行バスならあまり疲れませんし、夜行バスなら時間を有効に使えるというメリットがあります。
東京~大阪は高速バスの運行会社や便が豊富です。定番はJR高速バスで、東京駅八重洲口・バスタ新宿~大阪駅JR高速バスターミナル間の価格が、昼行の「青春昼特急」(4列シート)で2,700円~10,000円。「グラン昼特急」(3列シート)は3,400~12,000円です。
夜行の「青春エコドリーム」(4列)は2,500~12,500円、「グランドリーム」(3列)が4,400~14,500円です。
そのほか、東京~大阪間には格安高速バスも多数運行していて、4列シートバスなら3,000円~6,000円程度で見つかります。
おもなバスは、楽天トラベルで予約できます。
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まとめてみると
最後に、まとめてみましょう。新幹線の魅力は、飛行機のような面倒な手続きなく気軽に乗れて、しかも速い、という点です。その魅力を消さない格安きっぷは、EX早特21、株主優待割引、といったあたりでしょうか。
また、「自由席」を定価で購入するという手もあります。当日、駅の自販機で買えますので、もっとも手軽ですが、それなりに安いです。
もっとも安いのは「ぷらっとこだま」でしょう。ただ、東京~大阪間で4時間となると、ちょっと時間がかかります。学生なら学生割引がお得で、列車や席数の制限なく利用できるので便利です。
観光や宿泊を伴う旅行なら宿泊ツアーも検討しましょう。JTB、日本旅行、近畿日本ツーリスト、JR東海ツアーズなどが、新幹線と宿泊がセットになったプランを販売しています。(鎌倉淳)
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